歯磨きをしても気になる口臭…今回は、口臭の原因に舌苔(ぜったい)を疑う男性からの質問です。

30代男性からの質問:「舌苔ができる原因は何なのでしょうか?」

口臭が気になり、歯磨きやフロス、マウスウォッシュなど試しています。舌のケアはまだしたことがありませんが、舌苔というものが臭いの原因の可能性があるのは本当でしょうか?舌苔はどうやって溜まるのでしょうか?
口臭原因の6割は舌苔。歯の疾患による場合も。

口臭原因の6割は舌苔によるといいます。口腔内が乾燥すると舌苔ができやすいため、唾液分泌の低下を防ぎつつ、舌苔を取り除くケアが必要です。一方、歯の疾患が一因の場合も。気になる疾患は治療するのもひとつの手です。歯科用エアーコンプレッサー

口の粘膜も皮膚の垢と同様に、細胞が剥がれ落ちます。それが舌に白く溜まり、腐敗したものが舌苔です。通常は唾液によって汚れは洗い流されますが、口腔内が乾燥し、唾液の分泌量が減少していると、汚れが舌に留まり舌苔となります。口臭の6割が舌苔から発生していると言われています。(看護師)
口腔内の乾燥原因は、不規則な生活やストレス、緊張、精神的不安などによる自律神経の働きの低下と言われています。規則正しい生活を送り、ストレスを上手く解消してゆっくりとした時間を持つことで、自然に唾液の分泌を促すことが大切です。(看護師)
舌苔を取り除くには、歯磨きのたび、舌ブラシで優しくブラッシングしたり、濡れたガーゼで拭き取るようにしましょう。 (看護師)
舌苔はブラシなどで強く磨くと、余計に唾液の分泌を減らしてしまうこともあり、注意が必要です。(看護師)
口臭原因として舌苔以外に、虫歯、歯垢、歯石、歯周炎、歯槽膿漏などがあります。口腔内の疾患は歯科で治療をしましょう。(看護師)
口臭対策は食事や歯磨き粉でも。

食事や喫煙は、それ自体が口臭の一因になる場合も。食事内容や歯磨き粉の選び方などでも対策はできるといいます。

食生活は夜遅い時間の食事を避け、臭いの強いものや動物性脂肪は消化が悪く、翌日まで臭いが残ったり胃がもたれたりしますから、夕食には控えましょう。(看護師)
海藻類やキノコ類、生野菜、肉より魚、和食を摂るようにしましょう。リンゴやナシ、パイナップルにも口臭予防効果があり、レモンは唾液を分泌させて口の中を爽やかにします。便秘しないよう乳製品を摂って、腸内環境を整えることも必要です。(看護師)
水分を多く摂取し、よく噛んで食事をすると唾液の分泌量は増加します。梅干しや酢の物など酸味がある食品を積極的に摂り、香辛料などの刺激物はなるべく避けるようにしてください。顎を動かすことも良いため、キシリトールやシュガーレスガムを噛むのもおすすめです。(看護師)
歯磨き粉やマウスウォッシュは、少しでも口腔内の刺激を減らすため、合成界面活性剤(ラウリル硫酸ナトリウム)やアルコールが入っていないものを選ぶよう心掛けてください。(看護師)
喫煙は唾液の分泌量を減少させるだけでなく、煙草自体も口臭に繋がります。 (看護師)
口臭対策に不可欠な舌苔のケア。口腔内が乾燥していると舌苔ができやすいので、舌苔を取り除くだけでなく唾液の低下を防ぐことも重要です。歯の疾患や食事、喫煙が口臭の一因である場合もあるといいます。唾液の低下を招く生活習慣と同時に歯のトラブルや食生活も見直し、改善すると良いでしょう。