大人になっても、歯医者を苦手としている人は多いのではないだろうか。
治療自体も憂鬱だが、麻酔が効いているからという理由で治療後数十分は食事を控えるようにと注意を受けることが多いため、予定を立てるのが大変なこともしばしば。
「教えて!goo」に「抜歯しましたが、飲酒は絶対だめですか?」というタイトルで投稿した質問者もその一人だろう。

寄せられた回答を見てみると、「傷口が完全に塞がるまで禁酒してください。思わぬ菌が入って、取り返しのつかぬことになっては大変です」(biwako1215さん)、「アルコールが体内に入ると血管が拡張していまい、出血しやすくなるためです。出血が長い間続くと口腔内の細菌が感染してしまうおそれもあります」(konyaga-yamadaさん)、「後の激痛と再出血の覚悟をしてお飲みくださいね」(aya-pi-さん)と、満場一致で「絶対だめ」……。専門家に詳しい理由を聞いてみたので、「納得いかない!」という人は続きをご覧あれ。

■飲酒により治りが遅くなる危険大!

歯科医の小谷田先生は、

「麻酔有り無しに関わらず、抜歯・虫歯の治療後の飲酒は控えるべきだと考えられています」(小谷田先生)

と話す。その理由は、

「飲酒によって、血圧が上がること等により、治癒機転としての毛細血管の閉鎖が妨げられ、再出血が起こります。そうすると、特に抜歯後の治癒に支障が生じる可能性が高くなります。また、抜歯後は抗生物質や痛み止めが処方されます。薬を飲んでいる期間に飲酒をすると人によっては湿疹がでたり、体に異常な反応が出る可能性があります」(小谷田先生)歯科用エアーコンプレッサーt

とのこと。再出血により、せっかくのお酒が血の味になってしまうかも……。それでは、どの位時間が経過したら飲酒をしても問題ないのだろうか。

「抜歯当日は飲酒をしない方が良いでしょう。通常12時間程度は空けた方が良いと思われます。飲酒と同じ理由で入浴も控えた方が良いと言われていますが、特に腫れ・痛みがなければシャワー程度の軽い入浴は大丈夫です」(小谷田先生)

抗生物質や痛み止めを処方されている人は、先に述べた通り、飲酒によって体が異常反応を起こす可能性がある。処方された日数分の薬を完全に飲み終わってから行うようにした方が良いとのこと。覚えておこう。

●専門家プロフィール:小谷田 仁(こやた ひとし)
医療法人社団審美会 青山審美会歯科矯正クリニック院長。日本歯科大学卒業後、アメリカのハワード大学・矯正科大学院に入学。矯正の専門医の資格取得後、同大学大学病院歯科矯正科での勤務を経て帰国。舌側矯正を日本で初めて臨床に取り入れ、症例数は4000件を超える。