Archives for October, 2015

歯科医がアドバイス! 子どもの“歯みがき嫌い”を治すコツ

【パパからのご相談】 3歳の娘のことで心配なことがあります。歯磨きがすごく嫌いでなかなか磨かせてくれません。このままでは、もう少し大きくなってから虫歯になったりするんじゃないかと心配なんです。歯磨き嫌いって治るんでしょうか? ●A. 一度好きなように歯磨きさせてみましょう! はじめまして、兼業主夫放送作家の杉山ジョージです。 まさにうちの娘たちも歯磨きで苦労しました。なかなかやらせてくれないんですよね。しかも毎日のことですからイライラもたまってきて、最終的には無理やりなんてこともしょっちゅうでした。というわけでそんな僕の経験は参考になりそうにないので専門家に話を聞いてきましたよ! 歯医者の小安正洋先生が教えてくれた方法です! ●歯磨きされるのが嫌なのは、仕方ない 小安先生によると、そもそも子どもが歯磨きを嫌がるのはある程度しょうがないことのようです。 『誰かに口の中にものを入れられてごにょごにょされる。これって大人だって嫌ですよね。歯磨きが理解できないうちは特に嫌がります』 確かに! 小さい子にとっては、「おいおい何するんだよ!」っていう感じなんでしょうね。これは気づきませんでした。ただ、だからといって歯磨きを諦めるというわけにはいきません。では、いったいどうすればいいのでしょうか?マイクロモーター ●一回好きにやらせてみよう! 『まずは自分で歯ブラシを持たせて、好きなように一回歯磨きをさせてみてください。歯ブラシに対する抵抗感をなくすことが先決です。小さいお子さんの場合、持ったまま走ってケガにつながる可能性があるため注意してください。そのあとに、「仕上げはお父さん!」と遊び感覚で磨いてあげて、歯を磨く行為に対する抵抗感を減らしてあげることが大事だと思います』とのこと。 これは忍耐力が必要な気もしますね(苦笑)。でも、最初のうちに頑張って、歯磨きにポジティブなイメージを持ってもらうことができたらその後が楽になります。そこは頑張りましょう! ---------- 最後に、小安先生からお父さんお母さんにぜひ心にとめておいてほしいということがあります! 1つは、『まず、親がしっかり歯磨きをすること』。自分たちがやっていないのに子どもたちにやらせようとしてもうまくはいきませんよね。これは勉強などにも通じることだと思います。 そしてもう1つは、『歯医者さんは敵じゃなくて味方です(笑)』。怖いイメージを持っている人も多いかもしれませんが、考えてみれば、虫歯を治してくれるスーパーヒーローです! 小安先生は、『ぜひ、ちょっとしたことでも相談できる歯医者さんを作っておいてください』とも言っていました。 さあ、子どもはもちろん、われわれもしっかりと歯磨きライフを楽しんでいきましょう!
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やっぱりやるべき?歯の矯正のメリットとデメリット

大人の歯列矯正のメリットは? 歯列矯正を検討する場合、できるだけ多くの情報を集めて精査し、後から後悔しないようにしたいものです。 大人が歯列矯正することによるメリットを考えてみましょう。 第一に大人の場合は子どもと違い、すでに顔の成長は止まっているので、治療計画も立てやすいというメリットもあります。矯正はある程度、長期にわたるものなので、その間の痛みや違和感にストレスがあって継続できないことがあります。特に子どもの矯正の場合は、身体の成長期でもあり、当初予測していた方向性と異なった顔面形態の成長が起こることで、矯正が長引くケースも見られます。それが少ないことが大きなメリットとなります。 第二に矯正終了後は歯並びによるコンプレックスを解消でき、心理的なストレスが軽減されるでしょう。笑顔に自信が持てたり、表情筋の動きが良くなることで、美容の面でのアンチエイジング効果も期待できます。また、歯ブラシが行き届きやすくなり、虫歯や歯周病が防ぎやすくなるというのも長期にわたるメリットです。 歯列矯正中のデメリットは? デメリットとしては装置をつけ始めのときに、とくに痛みや違和感を覚えるということがあります。成人の場合、子どもよりも歯の移動がゆっくりなので、時間がかかります。大まかに言っても1年~2年かかります。期間が長くなるということは、それだけ金額も高くなることを意味します。 また、かみ合わせが変わることで、あごへの影響が起こります。歯模型年齢によっては、そのストレスが更年期障害につながるケースもあります。 装置については、表側につけた場合、見た目が気になるというのも女性にとっては大きな問題でしょう。口が閉じにくくなるといったこともあるかもしれません。また、唇や頬に装置が当たったところが口内炎になる、装置によって発音がしづらくなるといったことも考えられます。今は、装置もさまざまな素材があり、表につけたり、口の裏側につけるなど、選択肢が広がっています。裏につける場合は表につけるよりも違和感が強く、食事や会話がかなりしにくくなります。 仕事柄、矯正器具を付けられない方や、ワイヤー矯正の痛みや違和感が嫌な方にはセラミック法での歯列矯正がおすすめです。これは4~5回程度の治療で歯並びが整います。 ご自身のライフスタイルや、いつまでに矯正を終了したいのか、予算などをトータルで歯科医に相談し、自分にあった方法を検討してみてください。
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歯医者で行う口臭治療の内容

口臭には一時的なものと、慢性的なものがあります。 一時的な口臭のひとつが、食べたり飲んだりしたときに発生するもの。ニンニクやアルコール、喫煙の習慣など、それぞれ臭いの特徴もあって原因はすぐにわかります。 そしてもうひとつは、生理的口臭です。ストレス下や空腹時など、唾液の量が減少して生理的口臭は発生します。健康的な唾液はサラサラしたもので臭いませんが、分泌量が減ってくると粘度を増し、細菌を凝縮してしまうのです。 しかしこれも一時的なもので、こまめに水分補給をしたり、食事をよく噛んで食べたりしながら、唾液の分泌量を増やせば解消されます。 これらは日々の生活習慣で改善できますので、特別な治療は必要ありません。歯科用高圧蒸気滅菌器 歯に関係した口臭の原因 こういった一時的な口臭に対して、慢性的な悪臭を放ち治療が必要なのが、「病的口臭」と呼ばれるものです。 喉や呼吸器、消化器官など身体の病気が原因となって発生するもので、虫歯や歯周病が原因による口臭もこの病的口臭のなかに含まれます。 以下のような、歯に関係した原因で起こる口臭は、歯医者で治療を行います。 (1)プラーク(歯垢)と歯石 歯や歯茎が悪くなるのは、プラーク(歯垢)が原因であることがほとんどです。ブラッシングの習慣がない、あるいは正しくないブラッシングを続けるとプラークは長時間口内に留まって、細菌が広がり臭いは発生します。 放っておくと歯石に変わってブラッシングでは取り辛くなり、虫歯や歯周病へと病状は進んでいくのです。 (2)虫歯 虫歯は、初期のものであれば臭いもそれほど気になりませんが、進行するとだんだんと臭いが強くなってきます。 臭いの原因は、虫歯菌が歯を溶かすときに出す酸です。胃からでる悪臭であれば自分でも気が付きやすいですが、虫歯による臭いは鼻腔まであまり届きません。そのため、自覚できないケースが多いのです。 (3)歯周病 歯周病とは、歯と歯茎の間に細菌が溜まり、歯茎がただれてしまう病気です。歯茎がただれることによって、血や膿が出て臭いが発生します。 歯医者でしてもらえる口臭治療とケア 病的口臭の9割は口内環境が原因と言われています。つまり、歯や歯茎を健康に保つことでそのほとんどを改善することができるのです。 まず治療を先延ばしにしている虫歯があれば治療しないと病的口臭も改善されません。一見虫歯がないように見えても、慢性的な口臭が気になる方は、歯科検診を受けるようにしましょう。 細菌は虫歯や歯周病にかかった歯茎のほかにも、過去に治療した被せものが合っていない場合など、その隙間に溜まりやすくなります。また、歯医者に通う際には、正しいブラッシング方法を再度教わり、おさらいすることも長い目での口臭対策となります。 また虫歯のない方でも定期的に歯医者に通ってプロフェッショナルクリーニング(PTMC)をしてもらい、歯石を取り除き、歯と歯茎を清潔に保つように心掛ければ、慢性的な口臭を解決する一手になるでしょう。
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生後6カ月まで母乳で育てると、歯のかみ合わせに好影響、1300人の5歳児を調査

生後6カ月まで母乳だけで育てると、歯のかみ合わせが悪くなる可能性が低くなると分かった。 オーストラリアのアデレード大学の研究グループが、米国小児科学会の発行するペディアトリクスのオンライン版で、2015年6月15日に報告した。 歯並びと授乳の関係調べる 子どもの歯並びと授乳の仕方との関係を、1300人の5歳児を対象として調査した。 歯並びについては、いくつかのタイプの異常が確認された。 上の歯と下の歯が離れる「離開咬合」、下の歯が前に出て受け口になる「反対咬合」、上の歯が過剰に前に出てくる出っ歯になる「上歯突出」のほか、中程度もしくは深刻に上の歯と下の歯が合わない「不正咬合」がチェックされた。 母乳の与え方については、誕生時、生後3カ月、12カ月、24カ月時点で記録された。 不正咬合が3分の1以下に 結果として、授乳の方法が母乳であると歯並びの悪さを防ぐことができる結果になった。歯科医療機器 まず、主に母乳だった場合には、離開咬合、上歯突出、不正咬合が少なかった。母乳だけである場合には、上歯突出と反対咬合が少なかった。 さらに、離開咬合では、生後3カ月~カ月まで母乳だけだった場合には33%低く、6カ月まで母乳だけだった場合には44%低かった。 不正咬合は3カ月〜カ月まで母乳だけだった場合には41%低く、6カ月まで母乳だけだった場合には72%低かった。 おしゃぶりで効果少なく いずれの場合にも、おしゃぶりを使用すると、それほどの効果は上げられなかった。 子どもの病気と障害を予防するため、生後6カ月まで母乳だけで授乳することが推奨されているが、かみ合わせの異常を防ぐためにも生後6カ月までは母乳だけで授乳することが推奨される。 母乳をめぐっては6カ月以上続けると白血病が減るという報告があった(6カ月以上の授乳で小児白血病が減る、有力医学誌で報告を参照)。利益はさまざまあるようだ。
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永久歯が生えてこない!?埋伏歯と欠損歯とは?

乳歯が抜けても永久歯が生えてこないことがある? 乳歯は上下左右5本ずつ、合計20本あります。小学校に入学する頃には乳歯の奥歯の後ろに永久歯の奥歯が生えてきて、乳歯の前歯はだんだんグラグラに。乳歯の下には永久歯が作られていて、乳歯の根っこを溶かしながら永久歯は生えてきます。 通常は乳歯が抜け落ちる頃にはすぐ下に永久歯の頭が見えてきますが、時には乳歯が抜けても永久歯が生えてこないこともあるのです。この場合、永久歯が生えてこられずに埋まっている状態(=埋伏歯)か、もともと歯がない(=欠損歯)ことが考えられます。歯科診療ユニット 埋伏歯の原因と対策は? 埋伏歯の原因としては歯が生えるスペースが足りない、歯が生える方向に問題がある、歯と骨が癒着しているなどが挙げられます。スペースが足りなくて歯が生えてこないときは、乳歯を少し削ったり矯正装置でスペースを拡げたりすることで自然と生えてくることが多いです。 隙間を作っても歯が生えてこないときや、歯の生える向きに問題がある場合は、埋まっている歯を引っ張り出す必要があります。歯が埋まったまま放置すると周りの歯の根っこを壊してしまうことがあるため、埋まっている歯の頭にボタンを付けて、ばねやゴムの力で歯を適切な方向に引っ張ります。 また、歯と骨の間には歯根膜という組織があるのですが、外傷や慢性炎症によって歯と骨が直接くっついてしまうことがあります。こうなると歯は自然に生えてこないばかりでなく引っ張っても動きません。この場合は歯を脱臼させることで動くようになることもありますが、抜歯せざるを得ないことも多いです。 元々永久歯の数が足りない場合もある! 生まれつき永久歯の数が足りない人もいて、特に2番目や5番目の歯が欠損しやすいと言われています。永久歯がない部分は乳歯がそのまま残ることもありますが、抜けてしまった時は入れ歯やインプラントなどで隙間を埋めるか、矯正治療で咬み合わせを作ることが必要です。 歯茎の下の永久歯の状態はレントゲンを撮ってみないと分かりません。少しおかしいなと感じたときは歯科医師に相談してみて下さい。
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相武紗希 「八重歯さよなら」

女優の相武紗希が1年間かけて矯正歯科に通い、「八重歯」にサヨナラしたことを自身のインスタグラムで公開。15日、神宮前矯正歯科の先生や看護師さんとのVサイン写真と共に報告すると、フォロワーから"八重歯がチャームポイントだと思っていたのに、さみしい…"など、思わぬ反応が寄せられた。歯科矯正器具 それを読んだ相武は再び、“ニコッと笑顔を見せ、きれいに歯が並んだ口元のアップ写真"を投稿。 『八重歯さん。好きだった人、、結構多いのね、、、ごめんなさい。でも私は今の方が好き。だからこれからは益々笑顔いっぱいで過ごします!!』(本文ママ)と、素直な今の気持ちをコメントした。 すると、フォロワーからは 『どっちも可愛い!』 『ヤバイ!笑顔が、歯が眩しい』 『これからも笑顔、見せてくださいね』 『八重歯、あってもなくても可愛いです』 『歯よりさきちゃんが好き!』 など、相武自身への思いを書き込んだ。 しかし、ここまで言ってもなお『八重歯可愛かったけどなぁ~(^^;;』、『やっぱり八重歯派なので、心を鬼にして「いいね!」押しません(T・T)』など、"八重歯"に固執しているファンも僅かながらいたようだ。 昔から「芸能人は歯が命!」とはよく言ったもので、相武が八重歯を治したことはそんなに不思議なこととは思えないのだが・・・。ファンの心理は計り知れない。
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妊娠中のケアから大事!「我が子の歯をダメにしちゃう」親のNG行動4つ

健康な歯は一生の宝物”と言われているように、歯は大切なもの。歯の健康が、“全身の健康や寿命”にまで影響しているとも言われていますので、ご自身のみならず、生まれてくる我が子の歯もしっかり守っていきたいですよね。 でも、もしご自身が知らずにやっていたことが、子どもの歯をダメにしてしまっていたとしたら、どうでしょうか。のちのち悔やまないためにも、親としてのNG行為を知っておきましょう! そこで今回は、愛児の会デンタルクリニック院長・羽田宣裕先生の著書『こどもの歯をじょうぶにするQ&A 64』などを参考に、生まれてくる我が子の歯をダメにしてしまう、親のNG行為を4つご紹介します。 ■1:妊娠中の栄養不足 子どもが誕生してから、虫歯にしないようしっかり歯磨きをさせようと考える親御さんは多いかと思います。 なんと実は、歯のもとになる“乳歯の芽”は妊娠7週目の頃から、“永久歯の一部”も妊娠中に作られるのだとか……。したがって、妊娠中の食生活はとっても大切!歯科医療機器 カルシウムを十分にとり、くわえてタンパク質やビタミン、ミネラルなどバランスの良い食事を心がけるようにしましょう。 ■2:妊娠中にインスタント食品等をよく食べる 妊娠中、無性にインスタント食品やスナック菓子等を食べたくなり、毎日のように食べてしまった……という話をよく聞きます。 しかし、これらの食品に多く含まれる食品添加物の“リン酸塩”がくせ者なので、要注意。体内のカルシウムとくっついて、体の外に排出してしまうことがあるそうなので、食べ過ぎないようにしてくださいね。 ■3:添え乳しながらの寝かしつけ 子どもを寝かしつける際に、手っ取り早くラクな方法が、“添え乳”。すぐに眠ってくれるし、寝ながら赤ちゃんに授乳するのが習慣になってしまっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。 子どもの歯の健康のためには、寝る前や夜中のおっぱい・ミルクは、NG行為。この習慣をダラダラ続けていると、のちのち子どもが虫歯に悩まされる可能性もあります。くれぐれもご注意ください。 ■4:歯磨きのスタートが適切でない 「子どもに歯が生え始めてきたけど、いつから歯磨きの習慣をつけたらいいのだろう?」と思いますよね。 それについては、最初の歯が生え始める生後7~8か月頃から、濡らしたガーゼや乳児用の歯ブラシで、口にふれる練習・歯のケアを心がけるといいとのこと。 さらには、1才半頃には上下の前歯と奥歯の一部が生え始めてきます。“ご飯を食べたら、歯ブラシ”の習慣づけをするようにしたいですね。 以上、我が子の歯をダメにしてしまう、親のNG行為をご紹介しましたが、「知らずにやっていた……!」ということもあったのではないでしょうか? 子どもの歯の健康のためにも、妊娠中から気をつけるようにしてくださいね。
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真っ白な歯の正体は…!歯科医が語る「ハリウッドスマイル」の真実

芸能人やセレブは歯が真っ白! どうやったらあそこまで白くなるんでしょうか? 今回そんな素朴なギモンを、筆者が『代々木公園 にいみ歯科医院』の新美勝海院長にぶつけてきました。 ■芸能人みたいな真っ白い歯にすることができるの? 「ハリウッド俳優のように本当に真っ白い歯にする方法は、オールセラミックのクラウンを歯全体にかぶせるか、ラミネートベニアを歯にくっつけるしかありません。ホームホワイトニングやオフィスホワイトニングでもかなり白くなりますが、あくまで自然な白さの範囲に留まります」と私たちの夢をあっさり砕く新美院長。 オールセラミックのクラウンは陶器でできた被せ物を指し、歯に一番近い質感と透明感があります。その代わり歯全体を大きく削って被せるので歯の負担は大きくなります。 一方、ラミネートベニアは、歯の表層を薄く削り陶器でできた板を装着します。クラウンと同様自然な仕上がりになり、歯を大きく削らないのでクラウンほど歯に負担はかかりません。しかし両方とも保険適用外ですので1本数万円から15万円ほどする高価な治療法。dentalzz また、「セラミッククラウンにしろ、ラミネートベニアにしろ、審美目的で健康な歯を削るのは歯科医として勧めたくはありません」と助言する新美先生。 確かに費用や歯の負担を考えると、ルックスが自分の商品価値に直結するモデルや芸能人でない限り躊躇しますね。 では、巷で売られているホワイトマニキュアを塗るのはどうなのでしょう? ■ホワイトマニキュアの効果は!? 「ホワイトマニキュアはマニキュアを歯に塗るので、レーザーホワイトニングでは白くできない神経治療した歯やクラウンなどにも使えます。市販のマニキュアは低コストで塗れますし歯を痛めることもありません。 ただ、問題は持続性です。市販のホワイトマニキュアは一日程度しか持続しません。一部の審美歯科で提供しているマニキュアには数ヶ月から数年間持続するタイプもありますが、持続するには定期的な通院が必要です。最大の欠点はマニキュアが飲食と共に着色しはがれてくるので、見た目が汚くなります」と院長。 歯科医院で施術するマニキュアにも種類があり持続する期間と比例して価格が高くなります。大体1本3,000円から15,000円まで。メンテナンス費や通院頻度を考えると、常に白い歯をキープしたい方にはコスパがよくないかもしれません。 さらに、「ホームホワイトニングやオフィスホワイトニングと違い、マニキュアは歯の自然な透明感が出ませんし、ネイルと同じでマニキュアを塗ると歯に厚みが出てきます。遠目には真っ白できれいなのですが、近くで見ると少し不自然です。マニキュアはスポット的に使用されるといいでしょう」とのこと。 なるほど、結婚式などの晴れの舞台ならばマニキュアをするのがよさそうです。 新美先生のお話をまとめると、永遠の真っ白さを求めるにはクラウンやラミネートベニア、低予算で一時的な真っ白さを叶えるにはマニキュアが向いています。ホームホワイトニングやオフィスホワイトニングで、完全な“ハリウッドスマイル”は難しいという結論にいたりました。 普段はホームホワイトニングやオフィスホワイトニングで歯を白くキープしておき、特別な日だけマニキュアをする方法が無難かもしれませんね。
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歯科医師が教える「自宅で簡単に歯を白く保つ方法」

初対面の人と会った際、相手の印象を左右することもある「歯」。当然、白い歯の方が好感を持ってもらいやすいわけだが、何度も頻繁にホワイトニングを行うと費用面で問題が出てくる。また、ホワイトイングで手に入れた白い歯を、できる限り長期間維持することも大切だ。 それならば、自宅でのケアを工夫するだけで白い歯を手に入れることは可能だろうか。矯正歯科クリニック院長の今村美穂先生に伺った。 歯が汚れるメカニズム そもそも歯はなぜ汚れるのか、まずはそのメカニズムを知っておこう。一般的は歯の汚れは「ステイン(着色汚れ)」と呼ばれる。最初にお茶やコーヒーの色素やタバコのヤニなどに由来するこのステインが、歯のエナメル質の表面にある「ペリクル」という薄い膜に付着することで、歯が汚れて見えるわけだ。 ペリクルは歯磨きなどによってすぐに取れてしまうが、数分後にはすぐ形成されているという性質を持つ。ペリクルを構成する特定のタンパク質をレセプター(受容体)として、そのレセプターに対して菌が集まり、「菌のコロニー」が形成される。ただ、比較的初期段階でしっかりとクリーニングをしていれば、歯の健康は保たれる。 ところが、このペリクルが一般的には「プラーク」(歯垢)と呼ばれるバイオフィルムという形で成熟してエナメル質表面を覆ってしまい、その中まで汚れが入ってしまうと厄介だ。 「エナメル質は小さなチューブみたいなものの集合体。その"管"の中に汚れが入っていかないようにすることが大切です」。 エナメル質の構造は個人によって異なる。一般的に、加齢と共に"管"の部分が細くなっていくと言われている。エナメル質の奥底に汚れが行きにくくなる反面、一度入ってしまうと沈着しやすくなるというわけだ。 オフィスホワイトニングなどの後はその"管"が空となり、そこに唾液が入ることで歯が白く見えるわけだが、その部分に何らかの有機質が入ってしまうと以前の状態に戻ってしまう。そのため、ホワイトニングの効果とその持続期間には個人差があると今村先生は話す。 今村先生は、「ホワイトニングをする方は増えてきています」としたうえで、「ホワイトニングは永久的なものではありません。食生活、嗜好(しこう)習慣、その後のメンテナンスにより程度は異なりますが、色調の出戻りは起こってしまいます」と解説する。 一度の施術で永遠に白い歯を保ち続けることは不可能だからこそ、毎日の生活でできるケアやメンテナンスが必要というわけだ。 簡単にできる3つの"お手軽ホームケア" それでは簡単にでき、かつ歯の白さを維持するのに役立つ"お手軽ホームケア"には一体どのようなものがあるのだろうか。今村先生は3つの方法を教えてくれた。 対策1: 色の濃い食べ物は食べない ステインの原因となる食べ物を避けることは、歯を白く見せるうえで重要だ。その見分け方は簡単で、基本的には「色が濃いもの」がステインが付着しやすい飲食物となる。下記が具体例だ。 ポリフェノールを多く含む食品 赤ワイン、大豆、ぶどう、ココア、チョコレートなど お茶、炭酸飲料 コーヒー、紅茶、ウーロン茶、コーラなど 調味料関連 カレー、しょう油、ケチャップ、ソースなど これらの飲食物とは逆に、食物繊維は歯に汚れが付着するのを防いでくれるため、野菜は積極的に摂取した方がよい。ただ、これらの飲食物を避けて日常の食生活を過ごしていくことは、かなり難しいだろう。特にコーヒーやワインなどの嗜好(しこう)品は、好んで摂取する人も多い。そんな人たちにお勧めなのが、次なる対策だ。 対策2: 食事後、すぐにうがいをする 色の濃い飲食物を口にしてしまったら、歯の表面に付着した汚れが沈着しきる前に、しっかりと洗い流してしまうことが大切だ。歯を磨くのが難しい場合は、うがいをするだけでもOKだし、水を飲むだけでも結果がかなり違ってくるという。 そして、さらに手軽に歯の汚れ予防に役立つアイテムがある。それはガムだ。 対策3: 気になったらガムをかむ 今村先生によると、唾液には歯の汚れを落とす「自浄作用」があるという。仕事中や移動中にコーヒーや緑茶など、ステインが付着しやすいものを飲んでしまった際は、ガムをかむことも立派な着色予防だ。…
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歯医者で行う口臭治療の内容

口臭には一時的なものと、慢性的なものがあります。 一時的な口臭のひとつが、食べたり飲んだりしたときに発生するもの。ニンニクやアルコール、喫煙の習慣など、それぞれ臭いの特徴もあって原因はすぐにわかります。歯科診療ユニット そしてもうひとつは、生理的口臭です。ストレス下や空腹時など、唾液の量が減少して生理的口臭は発生します。健康的な唾液はサラサラしたもので臭いませんが、分泌量が減ってくると粘度を増し、細菌を凝縮してしまうのです。 しかしこれも一時的なもので、こまめに水分補給をしたり、食事をよく噛んで食べたりしながら、唾液の分泌量を増やせば解消されます。 これらは日々の生活習慣で改善できますので、特別な治療は必要ありません。 歯に関係した口臭の原因 こういった一時的な口臭に対して、慢性的な悪臭を放ち治療が必要なのが、「病的口臭」と呼ばれるものです。 喉や呼吸器、消化器官など身体の病気が原因となって発生するもので、虫歯や歯周病が原因による口臭もこの病的口臭のなかに含まれます。 以下のような、歯に関係した原因で起こる口臭は、歯医者で治療を行います。 (1)プラーク(歯垢)と歯石 歯や歯茎が悪くなるのは、プラーク(歯垢)が原因であることがほとんどです。ブラッシングの習慣がない、あるいは正しくないブラッシングを続けるとプラークは長時間口内に留まって、細菌が広がり臭いは発生します。 放っておくと歯石に変わってブラッシングでは取り辛くなり、虫歯や歯周病へと病状は進んでいくのです。 (2)虫歯 虫歯は、初期のものであれば臭いもそれほど気になりませんが、進行するとだんだんと臭いが強くなってきます。 臭いの原因は、虫歯菌が歯を溶かすときに出す酸です。胃からでる悪臭であれば自分でも気が付きやすいですが、虫歯による臭いは鼻腔まであまり届きません。そのため、自覚できないケースが多いのです。 (3)歯周病 歯周病とは、歯と歯茎の間に細菌が溜まり、歯茎がただれてしまう病気です。歯茎がただれることによって、血や膿が出て臭いが発生します。 歯医者でしてもらえる口臭治療とケア 病的口臭の9割は口内環境が原因と言われています。つまり、歯や歯茎を健康に保つことでそのほとんどを改善することができるのです。 まず治療を先延ばしにしている虫歯があれば治療しないと病的口臭も改善されません。一見虫歯がないように見えても、慢性的な口臭が気になる方は、歯科検診を受けるようにしましょう。 細菌は虫歯や歯周病にかかった歯茎のほかにも、過去に治療した被せものが合っていない場合など、その隙間に溜まりやすくなります。また、歯医者に通う際には、正しいブラッシング方法を再度教わり、おさらいすることも長い目での口臭対策となります。 また虫歯のない方でも定期的に歯医者に通ってプロフェッショナルクリーニング(PTMC)をしてもらい、歯石を取り除き、歯と歯茎を清潔に保つように心掛ければ、慢性的な口臭を解決する一手になるでしょう。
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