唾液というと、消化作用が広く知られていますが、これ以外にもたくさんの機能があることをご存じでしょうか? しかも、若返りや老化・病気予防など女性にとってうれしいものなんです……!

そこで今回は、波多野歯科医院の院長・波多野尚樹先生の著書『歯から始まる怖い病気』や『WooRis』の過去記事を参考に、あまり知られていない“唾液”のすごい機能を4つご紹介します。

■1:“若返り効果”がある

赤ちゃんといえば、“よだれ”が多いもの。誕生してからものすごいスピードで成長していきますが、徐々によだれの量は少なくなっていきますよね。

同著によれば、唾液には“ヒト成長ホルモン”が含まれており、赤ちゃんのよだれの多さは、大量のホルモンが分泌されているからなのだそうです。また、唾液には、若返りホルモン“パロチン”も含まれているとか。

唾液の分泌量は、加齢にともない減少していくと言われています。老化予防のためにも、梅干しやレモンなど酸っぱいものを食べて、意識的に唾液を出すようにしたいですね。

■2:活性酸素を抑える働きがある

唾液には“ペルオキシダーゼ”という酵素も含まれており、体内で過剰に発生した“活性酸素”を抑制する働きがあるとか。

体内に活性酸素が増える弊害としては、老化を加速させ、がんや生活習慣病を引き起こしやすくなるなどがよく知られていますよね。

この唾液の効能をしっかりと享受するためにも、ひと口あたり30回以上噛んで、物を食べるように心がけましょう。超音波洗浄器

■3:口の中の細菌繁殖を防ぐ

口の中に住みついている、“虫歯菌や歯周病菌”などの細菌。大人の口の中で、なんと300~700種類もの細菌が生息しているようです。

唾液が減少すると、唾液の自浄作用により細菌を洗い流すことができなくなってしまうのですって。

その結果、細菌が口の中で繁殖することになり、虫歯や歯周病等を引き起こす要因に。加齢や免疫力が低下している時など、これらの菌が悪さをし、最悪の場合には死に至ることも……。唾液の働き、なかなか侮れませんね。

■4:口臭予防になる

“ドライマウス”という言葉を聞いたことがあるでしょうか? ドライマウスとは、唾液が極端に少なくなってしまった状態で、口臭の原因の1つです。

とくに女性はドライマウスになりやすいと言われているので、運動や睡眠、バランスの良い食生活、リラックスを心がけて、唾液の分泌量を減らさないようにしましょう。

以上、あまり知られていない“唾液”の効能についてご紹介しましたが、いかがでしたか?

唾液の分泌量を上げるために、よく噛む、酸っぱいものを食べる・思い浮かべる、口呼吸をしない、口の中で舌を動かすなど、日常でできることはいっぱいあります。ぜひ実践してみてくださいね。