口内炎とは

口腔内に白い膜状なものが発生し周りが赤く炎症を起こして痛みを伴うものを口内炎と言い、食事の時や歯磨きをする時など、患部に刺激を与えるとさらに強い痛みになります。

口内炎が起きる原因

様々な原因が挙げられるなかで、口腔内にできた傷や栄養不足、精神的なストレスの他に口腔内への刺激や食事から受ける刺激、そして歯磨き粉などが発生リスクを高めると言われています。

(1)口腔内の傷からの発症

歯で思わず噛んでしまったり、虫歯や歯が欠けて鋭利となった箇所が口腔内に傷を作ったり、煎餅や天ぷらの衣など硬い食べ物を食べることで口腔内の粘膜が傷つき炎症を起こすなど、要因は多くあります。

(2)栄養不足からの発症

食生活の偏りが主な原因ですが、そのなかでもビタミンB群(ビタミンB 8種類)の不足が大きな要因です。

(3)歯磨き粉からの発症

歯磨き粉の中には有害とされる「ラウリル硫酸ナトリウム」が入っているものがあり、刺激となり得る可能性があります。

口内炎の種類と症状

口内炎と総称して呼ぶことが多いですが、主に3種類の口内炎があります。

(1)カタル性口内炎 軽症

口内炎の中でも、ごく軽度な症状として現れます。痛みはそれほど強くないものの、粘膜が赤く腫れ熱く感じ、口腔内の所々に赤い斑点を発生するのが特徴です。唾液の分泌量の減少や水分不足が原因で細菌が繁殖し、発症します。酸っぱいものや刺激の強い飲食物を口に含むと、しみるように痛みます。

(2)潰瘍性口内炎 重症

強い痛みを伴う口内炎で、会話や食事が苦痛になり、時として高熱を伴うのが特徴です。そのなかでも、3種類の特徴に分けられます。

びらん性:潰瘍の表面が赤くただれた症状です。
偽膜性:潰瘍の表面に白い膜状のものが覆っている症状です。
アフタ性:潰瘍が白くくぼむ症状です。
(3)壊疽性口内炎 重症

最も注意しなくてはいけないのが、口腔内の組織を腐敗させてしまう恐ろしい口内炎です。稀に肺炎や麻疹など身体の免疫力が低い時にも発症すると言われています。

口内炎の対処法

口内炎は身体の不調を伝える重要なシグナルです。気づいてあげることも重要な対処法となります。

(1)生活習慣の改善

過労や過度なストレスを溜め続けていると、栄養の消費も激しく吸収も難しくなります。バランスの摂れた食事と十分な睡眠は口内炎から身を守ります。

食事だけでは十分な栄養を摂取できない場合は、ビタミンBやCの入ったサプリメントを服用して補うと良いでしょう。また刺激物となる喫煙やアルコールも控えることで、治癒を促進します。歯科用エアーコンプレッサー

(2)細菌の繁殖を防ぐ

口腔内には常に多くの細菌が棲んでいます。歯磨きをしっかり行い、手洗いやうがいを怠らないことで細菌の繁殖を未然に防ぐことができ、口内炎の発症リスクを抑えることができます。

しかし口内炎があると、歯を磨くことが困難になると思います。そんな時は口内炎付近の歯磨きは避け、入念にうがいをしましょう。