誰もが気にする口臭は、実はストレスとも深い関係があります。

ストレスと口臭の関係について、詳しく紹介しましょう。

ストレスと口臭の関係
ストレスを感じると、唾液の分泌が通常時の3割減ると言われています。唾液の分泌は意識とは関係なく切り替わる自律神経によりコントロールされています。ストレスがかかった状態では、自律神経である交感神経と副交感神経のうち、交感神経が優位となり、唾液分泌が抑制されます。

唾液には、口腔内をキレイにし、雑菌を殺菌する効果がありますが、唾液分泌が少なくなり口の中が乾くと、雑菌が繁殖するため口臭が発生しやすくなるのです。オイルレスエアーコンプレッサーストレスを感じ続けると自律神経が乱れて唾液の分泌が減少し、その結果としてドライマウス(口腔乾燥症)になってしまう可能性もあります。

唾液の量をコントロールする自律神経の整え方
自律神経にはストレス、緊張、興奮状態で働く交感神経と、リラックス状態で働く副交感神経の2種類があります。副交感神経が優位になると唾液の分泌が増えて口臭予防に繋がります。ここで、ストレスで交感神経が優位に傾きがちな自律神経のバランスを整える方法をいくつか紹介します。

(1)食生活の改善

よく噛んで食べること、また食物繊維を多く含む食べ物を摂ることを心掛けましょう。食べたものが腸内を進むときには副交感神経が優位となります。繊維質が多い食べ物は腸内をゆっくり進むため、副交感神経優位の時間が長くなります。

(2)入浴でリラックス

湯船にゆっくりつかると副交感神経が刺激され、気分も落ち着きます。ただしお湯の温度はぬるめ(38~40℃)にしましょう。熱すぎる(42℃以上)お湯だと、交感神経が刺激されます。

(3)規則正しい生活

決まった時間に起きて寝ること。早寝早起きが望ましいです。睡眠時間中は副交感神経が最も優位になります。夜更かしは避けましょう。

(4)室温調整

冷房や暖房を使用し過ぎていると、自律神経が働かなくなってしまいます。できるだけ自らの体温調整機能を使って生活しましょう。

(5)適度な運動

運動している瞬間は交感神経優位の状態となりますが、身体を適度に動かすことで自律神経全体の働きが高くなります。

(6)禁煙

喫煙により自律神経が興奮した状態はリラックスした状態と似通っていますが、実は自律神経のバランスを崩しています。禁煙すると本来のバランスに整えられます。

上記のことを改善し自律神経のバランスを整えることが口臭予防に繋がりますが、無理をするとストレスを溜めてしまう場合もあります。無理のないよう、ひとつひとつゆっくりと見直していくことも大切です。