おしゃべりで口臭予防!

口臭の元は「唾液が出にくい」ことなんですね。

「もちろんネギが歯に挟まっていたら口臭の元になりますが、舌もニオイの温床になります。ニオイの元となるガスが口内にたまっていた場合、このガスは水分に溶け込みます。口内で水分があるところといえば、舌ですよね? 舌に溶け込んだガスがニオうんです。また食べ物の粒子は70%が舌の上に残ると言われていますから」
(あおばデンタルクリニックの小室千春先生)

じゃあ舌も磨いたほうがいいの?!

「歯ブラシでこする必要はありません。食後、口に水を含んで舌を上あごにこすりつける。これを2~3回繰り返せば汚れも落ちます。さらにキシリトールガムを噛めば、口臭と虫歯予防に!」

口臭になりやすい生活習慣とは?
実際、歯科に口臭治療に来るのは、どんな人が多いですか?

「口の中が気持ち悪くて苦い感じがするという人は多いですね。中には目に沁みるほどニオう人もいますが、共通しているのは、唾液量がとにかく少ないこと。唾液量や口内のガスを測ったりしますが、基本は1週間の生活調査で口臭が生じやすい生活習慣を自覚することです。摂食頻度や歯の磨きすぎ、口の癖を見直すと同時に、舌を動かす唾液腺トレーニングを指導します」RDT ニッケルチタンファイル

今後は舌を動かすよう意識しなきゃ。

「ガムを丸めて、上の歯茎にくっつけておくだけでも唾液は出ます。噛まなくても口内に異物があれば唾液は出ますからね。あとはよくしゃべること。口臭が気になると無口になりがちですが、しゃべることで舌は動きます。年齢を重ねると唾液量も減りますから、『よく噛む・よく食べる・よくしゃべる』で口内の保湿を心がけてください」

口臭予防の新習慣、覚えておいて!