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口腔ケアの中に効率よく口腔機能訓練を加える

口腔ケアとは、単なる清掃でなく、口腔機能を維持・向上させる機能訓練と、口腔清掃を行う保清の2本の柱 を持つことはもうご存知かと思います。しかし、その大切さはわかっていても日々の忙しさに追われるなかで、口腔ケア ばかりに時間をかけることはできないとお悩みではないでしょうか? 単なる清掃をしていては、食事をしたり、痰が出たりするとまたすぐ汚れてしまいます。どんなにきれいにしても、あっという間に汚れてしまうのですから、口腔ケアをしてもしても追いつかない状況になるのです。口腔ケアをいかに効率よくウォーターピック 行っていくかを考えると、まずは生体の(ご利用者自身が持つ)自然治癒力を引き出していくことが何より大切です。具 体的には、舌や頬などの筋肉に働きかけることで、唾液を出し自浄作用を促します。そうして口腔内が潤ってくると、義 歯による傷や粘膜疾患の予防、汚れが張り付きにくい、インフルエンザなど感染症の予防のみならず、嚥下をスムーズ にしたり、唾液量が多くなれば唾液の嚥下回数が増えることで自然と嚥下反射のための機能訓練となるという様々な 利点を引き連れてきてくれます。これらの効果は、歯のみを磨く口腔ケアで得ることは困難です。 ではこうした、唾液を出し口腔内環境を整えていくためにできる最も取り組みやすいことを考えていきましょう。歯ブ ラシ等である程度汚れを取ったら、積極的に舌や頬粘膜に触れ、刺激をして動かしていきます。そうすると唾液が出て きますので、それを空嚥下する(出てきた唾液を飲み込む)というパターンを繰り返していきます。その際、歯ブラシや スポンジブラシ、指などで行いますが、歯ブラシの場合には毛先が硬いと痛みを伴い拒否の原因になったりしますの で注意しましょう。フェイスブラシのような柔らかい毛先をもつ、ライオンの「口腔粘膜ケア用ブラシエラック510」 は、このように頬粘膜や舌を刺激するのに持ってこいです。歯ブラシのヘッドは少し大きめで毛は密で優しい刺激をし っかりと与える事ができます。またスポンジブラシのように使い捨てではありませんから、経費も節約できます。舌の清 掃にも利用できますから幅広い使い方が可能です。(毛先柔らかさ2種類)具体的には、舌に対しては側面にブラシを当てぐっと押すようにして刺激します。左右、前後など様々な方向から圧接してみましょう。その時、相手の 舌の反発力もよく感じ取ってください。どこが一番強い力で反発できるか、反対に動きが少ないあるいは力が弱いのはどこか、さらにまったく反応がなくなされるままの時は、かなり機能低下が進んでいると考え、しっかりした取り組みが必要となります。そのほか、頬の内側にブラシを当て、上から下へ(縦に)、後ろから前へ(横に)、ななめにというように動かして、頬の粘膜を伸ばすように刺激します。このときも左右差や頬の筋肉の硬さなど感じながら行いましょう。口腔ケアの際に、2~3回でもかまいませんので加えてみてください。こうした取り組みの積み重ねにより唾液がよく出るようになり、嚥下反射の回数が増え、口腔内は自浄作用が高まるため、結果として日々の口腔ケアが楽になっていくのです。
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どうする?妊娠中の口内トラブル

妊娠中の女性の身体には、さまざまな変化が起きるが、それは口内についてもいえること。妊娠中はどんな口内トラブルが起きやすいのだろうか? 銀座池渕歯科の池渕剛院長に聞いてみた。 「妊娠中はつわりやだるさが影響して歯磨きがしにくいため、虫歯になってしまう方もいます。また、妊娠した方の全員に起こるわけではないのですが、ホルモンバランスが変化したことで血管が拡張し、歯ぐきが腫れてしまうことも。これは妊娠性の歯肉炎、歯周病といわれていて、歯磨きをするだけで出血してしまうことがあります」(池渕先生 以下同) この症状は細菌のせいで起きているわけではなく、生理現象によるものなので心配はないそう。でも、この歯肉炎や歯周病が細菌性のものだった場合、どんなリスクがあるの? 「重度の歯周病は、早産や低体重児が生まれるリスクが増える疾患のひとつといわれています。リスクの高さは飲酒・喫煙と同じレベルです」 歯周病も糖尿や高血圧と同じように、赤ちゃんに影響を与える病気として認識しよう。そして妊娠中の歯のメンテナンスは、歯科検診に行ってプロに診てもらうことが一番だ。根管長測定器 ●歯の治療による赤ちゃんへの影響は? 妊娠中に歯の疾患があった場合、治療してもいいのか心配。治療はできるの? 「治療するタイミングや痛みの度合い、症状によっても違います。たとえば妊娠中でも虫歯の治療はできますが、レントゲンが必要な処置はNG。また妊娠初期は薬も飲んでもらいたくないので、処方を避けることが多いです。外科処置がいる治療についてはタイミングに関わらず、出産後にします」 池渕先生によると、女性の悩みは妊娠中だけではなくもっと複雑なのだとか。 「不妊治療を始める場合やこれから妊娠・出産する予定があるとき、歯の治療について相談を受けることが多いです。長い期間がかかる治療をいつ行うのか、不妊治療の種類によっては抗生物質が飲めないなど、悩みによって対応が異なるため、歯科医に話してみてください」 妊娠中は、ただでさえ負担がかかる女性の身体。お腹の子どもをかばうために、思うような治療もできなくなる。日頃から口内環境を整えておこう。
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虫歯になりやすいかは4歳までに決まる? 歯科医師が母乳を推奨するわけは?

虫歯の原因となる菌の中で、最も虫歯への影響力が大きいのは「ミュ―タンス菌」だと考えられている。この感染を防ぐ一番のチャンスが、生後すぐに訪れることをご存知だろうか。そこで今回、子どもの歯の健康・歯並びのために生後すぐに気をつけておきたいことを、歯科医師の倉治ななえ先生にうかがった。 乳歯が生えそろうまでの期間が大事 生まれたばかりの赤ちゃんはミュ―タンス菌をもっていないにも関わらず、日本人の約9割はミュ―タンス菌に感染しているという。この感染は、母親から子どもにうつる「母子伝播(でんぱ)」の割合が高い。つまり、これを防げるかどうかで、子どもの歯の環境が変わってくると言っても過言ではない。 ミュ―タンス菌はどのようにして虫歯をつくるのか。まず、ミュ―タンス菌は口腔内でグルカンというネバネバした物質を生成し、歯の表面に張り付いて歯垢(プラーク)を形成する。このミュ―タンス菌由来のプラークは非水溶性のため、歯ブラシでブラッシングをしても落ちにくいという特徴がある。プラークの中でミュータンス菌は糖分をエサとして「酸」を発生、その「酸」によって歯のエナメル質が溶け、表面から深部へと侵食し、虫歯になる。 ミュ―タンス菌に一度感染すると、根絶させることは難しい。だが、ミュ―タンス菌の感染年齢が遅いほど、虫歯リスクは低くなると倉治先生は言う。「成長とともに感染率は減り、大人になればほぼ感染しません。目安としては子どもが4歳になるまで。その中でも特に、歯科医療機器乳歯が生えそろうまでの1歳6カ月~2歳7カ月は感染を防ぐ大切な時だと思ってください」(倉治先生)。 特に子どもと一番接する機会が多いのはお母さんなので、お母さん自身のミュータンス菌レベルを減らすことも大切になる。ミュータンス菌を減らすため、「フッ素が配合された歯磨き粉を使う」「キシリトールをかむ」「歯をクリーニングする」等は有効だ。 なお、ミュ―タンス菌の感染率が高いのは、日本のほかにタイやベトナムなどアジア圏などでみられる傾向だという。これは、ミュ―タンス菌が周囲の大人の唾液を通じて感染するからであり、子どもが食べやすいように食べ物をかみ砕いて与えるなどの習慣が、アジア圏に共通して言えるからではないか、と倉治先生は考えている。そのほか、子どもと同じ箸やスプーンを使って食べることも感染のリスクとなりうる。 あごを鍛えて歯並びを整える 出産後すぐにできる歯の対策として、授乳は子どもの歯にとって大切、と倉治先生は指摘している。母乳がいい、という意味ではなく、乳房から自分の力で飲み込む行為が、子どもの歯並びに影響を与えるからだ。 「母親のおっぱいから母乳を飲むために、赤ちゃんはかむ・ベロを引き込む・筋肉を働かせることを自然と行います。そうすることであごの発育が促されます。あごの発育が悪いと歯並びが悪くなるだけではなく、かみ合わせが悪くなり、虫歯や歯周病等の歯のトラブルにもつながります。離乳食を食べる時に『しっかりあごを使って』と言っても、まだ言葉を理解できない内はなかなかコミュニケーションができないでしょう。ですが、母乳で育っていると自然とあごの使い方を身につけられるものです」(倉治先生)。 実際、さまざまな理由で授乳ができないこともあるだろう。その場合は、母乳に近いタイプの人工乳首を使うことを推奨している。近年の人工乳首には、形状や硬さ、大きさなどが異なるさまざまなタイプがある。飲みやすさだけではなく、より授乳と近い環境でミルクが飲める人工乳首を選ぶことが大切になる。
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歯医者も知らない!保険診療で歯列矯正ができる5つの条件

出っ歯や受け口で歯列矯正をしたいけれど自費診療のため、費用的に治療に踏み切れない方も多いのではないでしょうか。一般的な歯列矯正は保険外診療で80万円程度かかることが多いです。しかし、実は歯列矯正をある条件を満たせば保険診療で行える場合があるのです。保険内なら状態によって半額程度で治療を行えるのです。助かりますよね。今回は保険診療で歯列矯正ができる5つの条件をお伝えします。ぜひ参考にしてください。 1.保険診療で歯列矯正ができる4つの条件 1−1.永久歯が6本以上先天的にない方 永久歯がもともとないことを歯の先天性欠如(せんてんせいけつじょ)と言います。近年増えていますが、この先天性欠如の歯が6本以上の方は保険診療で歯列矯正が行うことができます。ただし、親知らずは含めませんし、虫歯や歯周病で抜いてしまった場合も認められません。歯がなかなか生え変わらなかったり、いつまでも多くの乳歯が残っている方は歯医者のレントゲンで永久歯があるか確認してみて下さい。詳しくは「あなたの歯の本数は足りている?/近年増えている歯の先天性欠如」を参考にしてください。 1−2.外科処置を伴う歯列矯正が必要な方 極端な受け口や出っ歯、開口(かいこう)、顎のズレがある場合、歯列矯正だけでは治療をすることができない場合があります。この方を顎変形症(がくへんけいしょう)といい、歯列矯正と顎の手術を両方行い、噛み合わせを治します。歯列矯正だけでは治すことのできない顎のズレがある方には保険診療で矯正治療ができます。詳しくは「反対咬合の治療をするタイミングと年齢別の治療方法/注意点」を参考にしてください。 1−3.国が定めた先天疾患である方 歯並びに影響があり、国が定めた疾患の場合は保険診療で歯列矯正を行うことができます。唇顎口蓋裂(しんがくこうがいれつ) やダウン症などです。その他の詳しい疾患については日本矯正歯科学会HPを確認してください。 1−4.矯正治療する歯医者が国の指定機関であること 保険診療で歯列矯正を行うには国が指定した特別な機関である必要があります。顎変形症の治療を行うには顎口腔機能(がくこうくうきのう)の施設、先天疾患の治療の場合は障害者自立支援の指定医療機関で歯列矯正を行う必要があります。歯列矯正専門医でも保険で歯列矯正が行えない場合がありますので事前に確認が必要です。 1−5.健康保険に加入していること 当たり前のことですが、健康保険に加入していなければ保険診療自体が使うことができません。多くの場合は3割負担の治療ですが、条件によって負担金が変わります。それにより費用も変わってきます。 2.保険で歯列矯正が行える治療例 2−1.永久歯が6本以上ない方の治療例 受け口の方ですが上の歯の永久歯が6本ない先天性欠損です。小臼歯が4本、大臼歯が2本ありません。小臼歯部分には乳歯を残して噛み合わせを改善しています。外科的な手術はせず、矯正のみで治療を行っています。永久歯の欠損が多いため保険診療で歯列矯正を行うことができます。 治療前の噛み合わせ 治療後の上顎 治療後の噛み合わせ 2−2.外科処置と歯列矯正を行った治療例 受け口が強く、噛み合わせが反対咬合と言われる状態です。はじめに歯列矯正を行い、次に下の顎を手術で後ろに下げる処置をし、その後歯列矯正で噛み合わせを整えます。矯正治療及び顎を下げる手術の費用は保険診療にて行うことができます。歯科用ダイヤモンドバー 治療前の噛み合わせ 治療後の噛み合わせ 3. 歯列矯正の保険診療の費用について 歯列矯正を自費診療で行う場合80万円〜100万円程度の費用がかかります。基本料金80万円と毎回の処置の費用が5千円〜1万円で合計100万円程度になることがあります。保険診療で3割負担の場合矯正の料金が20〜30万円程度、手術費用が10万円程度で合計すると40万円程度です。自費診療でも保険診療でも医療費控除の対象になります。 4.舌側矯正やマウスピース矯正は対象外 保険診療で歯列矯正を行う場合は、歯の内側に装置を付ける舌側矯正やマウスピース矯正では行うことができません。保険診療で認められている歯列矯正は難易度が高い治療が多く、また、保険では機能を優先するため審美的な治療を行うことができなくなっています。 5.保険で歯列矯正ができる矯正歯科 まゆみ矯正歯科…
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専用歯磨き粉と歯科施術によるホワイトニングの違い

市販のホワイトニング用歯磨き粉を使えば、憧れの真っ白な歯になると思いがちですが、歯科で施術を受けるホワイトニングとは異なることを知っておきましょう。 ホワイトニング用歯磨き粉とは 実は「ホワイトニング」と謳っている市販の歯磨き粉には、歯を白くする成分は含まれていません。海外の歯磨き粉には、歯科で施術するホワイトニング剤の配合が認められていますが、国内ではまだ認められていないというのが実情です。市販のホワイトニング用歯磨き粉を使うことで歯が白くなると感じるのは、歯の表面についた色素を化学的に分解し漂白するためです。 歯磨き粉で歯を白くすることは可能? 市販のホワイトニング用歯磨き粉には色素を分解する成分と研磨剤が含まれており、これによって歯のステインや着色が落ちて白くなったと感じます。しかし、歯そのものを白くしているわけではないので、実際に真っ白になることはありません。これはホワイトニング用歯磨き粉の使用頻度を増やしても同じです。むしろ、毎日使い続けることで歯を必要以上に研磨してしまい、歯の表面にできた小さくて細かい傷によって今まで以上に着色しやすい状態になったり、歯がしみやすくなる「知覚の過敏症」のきっかけになることがあります。 歯科で行われるホワイトニングとの違い 市販のホワイトニング用歯磨き粉と歯科で施術するホワイトニングはまったくの別物と言っても過言ではありません。歯科で受けるホワイトニングは、高濃度過酸化水素などの取り扱いに資格が必要な、強い薬剤とレーザー光を使って、歯の色素を分子レベルで分解するものです。年齢を重ねると共に黄ばみが強くなる、歯の「着色有機物」を分解して歯を白くするのです。歯科ホワイトニング機器同じホワイトニングでも、下記の2つのパターンがあります。 1. 歯の着色を科学的に分解して白くする 2. 歯の汚れが取れて白く見える 市販のホワイトニング用歯磨き粉は、歯そのものを真っ白にすることはできません。しかし、歯科で受けるホワイトニングとの違いを理解した上で、着色が気になるときに「汚れを落として自然な白さにする」ためには効果的だと言えるでしょう。
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口内炎の原因と正しい治し方・治療法

口内炎とは 口腔内に白い膜状なものが発生し周りが赤く炎症を起こして痛みを伴うものを口内炎と言い、食事の時や歯磨きをする時など、患部に刺激を与えるとさらに強い痛みになります。 口内炎が起きる原因 様々な原因が挙げられるなかで、口腔内にできた傷や栄養不足、精神的なストレスの他に口腔内への刺激や食事から受ける刺激、そして歯磨き粉などが発生リスクを高めると言われています。 (1)口腔内の傷からの発症 歯で思わず噛んでしまったり、虫歯や歯が欠けて鋭利となった箇所が口腔内に傷を作ったり、煎餅や天ぷらの衣など硬い食べ物を食べることで口腔内の粘膜が傷つき炎症を起こすなど、要因は多くあります。 (2)栄養不足からの発症 食生活の偏りが主な原因ですが、そのなかでもビタミンB群(ビタミンB 8種類)の不足が大きな要因です。 (3)歯磨き粉からの発症 歯磨き粉の中には有害とされる「ラウリル硫酸ナトリウム」が入っているものがあり、刺激となり得る可能性があります。 口内炎の種類と症状 口内炎と総称して呼ぶことが多いですが、主に3種類の口内炎があります。 (1)カタル性口内炎 軽症 口内炎の中でも、ごく軽度な症状として現れます。痛みはそれほど強くないものの、粘膜が赤く腫れ熱く感じ、口腔内の所々に赤い斑点を発生するのが特徴です。唾液の分泌量の減少や水分不足が原因で細菌が繁殖し、発症します。酸っぱいものや刺激の強い飲食物を口に含むと、しみるように痛みます。 (2)潰瘍性口内炎 重症 強い痛みを伴う口内炎で、会話や食事が苦痛になり、時として高熱を伴うのが特徴です。そのなかでも、3種類の特徴に分けられます。 びらん性:潰瘍の表面が赤くただれた症状です。 偽膜性:潰瘍の表面に白い膜状のものが覆っている症状です。 アフタ性:潰瘍が白くくぼむ症状です。 (3)壊疽性口内炎 重症 最も注意しなくてはいけないのが、口腔内の組織を腐敗させてしまう恐ろしい口内炎です。稀に肺炎や麻疹など身体の免疫力が低い時にも発症すると言われています。 口内炎の対処法 口内炎は身体の不調を伝える重要なシグナルです。気づいてあげることも重要な対処法となります。 (1)生活習慣の改善 過労や過度なストレスを溜め続けていると、栄養の消費も激しく吸収も難しくなります。バランスの摂れた食事と十分な睡眠は口内炎から身を守ります。 食事だけでは十分な栄養を摂取できない場合は、ビタミンBやCの入ったサプリメントを服用して補うと良いでしょう。また刺激物となる喫煙やアルコールも控えることで、治癒を促進します。歯科用エアーコンプレッサー (2)細菌の繁殖を防ぐ 口腔内には常に多くの細菌が棲んでいます。歯磨きをしっかり行い、手洗いやうがいを怠らないことで細菌の繁殖を未然に防ぐことができ、口内炎の発症リスクを抑えることができます。 しかし口内炎があると、歯を磨くことが困難になると思います。そんな時は口内炎付近の歯磨きは避け、入念にうがいをしましょう。
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歯科矯正器具を使ったブレスレットの登場

矯正専門医も驚く意外な活用法 歯科矯正に使用されるラバーバンドをお洒落(?)なブレスレットがファッション業界だけでなく、歯科矯正業界でも注目を集めているようです。 そのブレスレットを発表したのは、あるデザイナーと歯科矯正医とで立ち上げたブランドです。この『ラバーバンド』と表現している物は、矯正業界ではよく知られているパワーチェーンです。カラフルなパワーチェーンを繋ぎ合わせてブレスレットにして、そしてそれを売ってしまうとは・・・斬新ですね。歯科矯正器具 しかもパワーチェーンを繋ぎ合わせているのはブラケットです。本当に斬新ですね。 矯正器具ブレスレット このブレスレットですが、矯正の器具だけあって、かなり丈夫で切れにくくて長持ちするようです。 皆さんももし興味がありましたら調べて購入されてみては??
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歯科医が教える。歯ぐきを指でマッサージする方法

口臭、虫歯、歯周病の対策として、自宅で簡単にできる方法はないものでしょうか? 歯学博士で口腔(こうくう)衛生・口腔外科がご専門の江上歯科(大阪市北区)院長・江上一郎先生にお話を伺いました。 ■歯ぐきの血流を促して組織を活性化 「口臭や虫歯の原因に、『歯周病』と『唾液(だえき)の不足』が大きくかかわってきます。 歯周病とは、歯の周りの疾患の総称です。 歯周病の症状には、歯ぐきから血が出る、歯ぐきが腫れる、歯ぐきが膿(う)む、歯ぐきが黒ずむ、歯ぐきが痛む、歯がぐらぐらしてくるなどがあります。 唾液(だえき)は口の中を掃除する働きがあるので、ストレスなどで唾液(だえき)の量が減ると、口臭や虫歯のもとになります」と江上先生はまず、口の中の健康について説明します。 次に、そうなることを防ぐためには、 「歯ぐきの血行を促すことが重要です。dentalzz 肩こりや腰痛も、血流が悪くなると起こりやすくなるでしょう。それと同じで、歯も歯ぐきという筋肉によって支えられていますので、血液循環を促して歯ぐきの働きを活性化する必要があります」と江上先生。 肩こりや腰痛に例えると理解しやすいですが、続いて江上先生は次のように話します。 「朝起きたとき、関節や筋肉が硬くなって痛いことがあるでしょう。歯ぐきも寝ている間に老廃物がたまり、血流などが滞ってむくみが出ます。 口腔(こうくう)の状態が悪くなると、歯ぐきの免疫力が弱ってくるのです」 歯ぐきの血行を促すには、どうすればいいのでしょうか。 「人さし指で、歯ぐきのマッサージを行いましょう。 歯ぐきには毛細血管が無数に通っています。マッサージをすると血行がよくなって、滞っている不純物を排出することができます。 歯ぐきの場合、少し刺激を加えることでそれらの効果が得られます」(江上先生) ■バスタイムに1日1回、なでるように ここで、「人さし指で歯ぐきマッサージ」の方法を教えていただきましょう。 1.手をきれいに洗う。 2.歯磨きをして歯の汚れを除く。 3.人さし指の腹で、歯ぐき全体をゆっくりとなでる。下側の左奥から中央へ向かって2~5回、右奥からも同様に。次に上側の左奥から、右奥から同様に。 4.歯と歯ぐきの境目をていねいにマッサージ。指はつまようじではないので、つめを立てて歯ぐきを傷つけないように注意しましょう。 5.歯ぐきと唇、歯ぐきと頬(ほお)の境目部分をそれぞれ2~5回マッサージ。 いずれも、刺激をし過ぎないで、なでるように優しく行いましょう。 マッサージのタイミングや回数について、江上先生はこう話します。 「いつでもいいのですが、お勧めは、『入浴タイムに1日1回』です。指や口の中の洗浄がしやすいこと、習慣化することができるからです。 湯船に浸かって手足や肩をマッサージすることがあるように、歯ぐきも行ってください。20秒~1分ぐらいでできる作業です。 また、歯周病の症状がある、口の中がよく乾く、唾液(だえき)量が少ないと感じる、起床時に口の中のねばねばがひどいなどの症状がある人は、1日に3回食後に行うなど、回数を増やすとよいでしょう」 歯ブラシを使うより、人さし指のほうがいいのでしょうか。…
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フルーツを食べて口臭予防?その効果とは

口臭が気になる方必見の果物達 口臭って気になりますよね。なかなか自分では気が付かなかったりするのでとても厄介です。職業柄、女性スタッフと接する機会が多いのですが『あの人って口臭いよね』『あの先生臭いから近づきたくない』なんて話を何度聞いてきたか分かりません。きっと誰もが”口臭予防出来るならしたい”って思っているんじゃないですかね。 そんな誰もが気になる”口臭”が果物を食べるだけで防げるという記事をまとめてみました。 まずひとつ目は『リンゴ』です。リンゴが口臭予防になるというのは過去にも記事にしたので詳しくは過去の記事を読んでもらうとして、、、ここでは簡単に説明します。リンゴに含まれる”リンゴポリフェノール”これが大変優秀な物質で、これが口臭の原因となる”メチルメルカプタン”の発生を抑えます。 それだけでなくリンゴは食物繊維が豊富で、なんと歯の表面を軽く磨いでくれます。恐るべしリンゴパワー、、、 しかし、結構リンゴって歯に挟まるんですよね。食後はしっかりと歯を磨きましょう!! ふたつ目は『レモン』です。レモンには酸っぱい成分のクエン酸を多く含んでいます。このクエン酸には殺菌効果があり、口腔内の口臭の原因になる細菌を退治してくれるようです。 それだけでなくレモンを食べるとレモンの酸性を緩和させるために唾液が多く分泌されます。唾液が少ないから口臭がキツくなるので、この点から考えても口臭予防になりますね。超音波スケーラー 家庭用 みっつ目は『キウイ』です。貴方の舌は白いですか?もしくは舌が白くなっている人が近くにいますか?これは”舌苔”といって、食べ物のカスなどが舌の表面に溜まったものです。この舌苔は細菌が繁殖しやすく、この細菌が口臭の原因になるのですが、キウイの”アクチニジン”という成分が舌苔を分解してくれます。これにより口臭の発生を防ぐのです。 ちょっと調べただけで沢山出てきたので、口臭予防に効果が期待されるフルーツは沢山あるかもしれません。興味がある方は調べてみては??
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喫煙習慣と歯周病

歯周病は歯垢の中の細菌の増殖によって歯肉が炎症を起こし、進行すればあごの骨まで破壊されてしまう病気。日本人の中高年の8割以上がかかっているといわれる生活習慣病の一つです。 喫煙習慣が歯周病に大きく関与するともいわれており、タバコを吸う人は吸わない人に比べて、2?9倍も歯周病にかかりすいという報告があります。歯科 口腔内カメラ タバコに含まれるさまざまな化学物質が、お口の健康にもダメージを与えます。 【喫煙によって歯周病が悪化する主な原因】 ◆歯にタール(やに)が付着し、歯垢や歯石がつきやすくなる。 ◆ニコチンによって歯肉の血管が収縮し、血流障害が起こる。 ◆血管の収縮によって歯周ポケットの酸素量も減り、酸素を嫌う歯周病菌が増殖しやすくなる。 ◆ニコチンなどの影響で、免疫の機能が低下して、炎症が起こりやすくなる。 など 歯周病にかかれば、タバコを吸う人は吸わない人より治療の経過もよくありません。禁煙すれば、歯周病にかかるリスクは低下し、治療効果もアップします。その他、口臭が減り、口の中のねばつきも減って、食事がおいしくなるなど、さまざまなメリットがあります。
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