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えっ…白ワインも!? 歯科医が警告する「歯に有害な飲み物」5つ

熱中症を防ぐためにも、水分補給をしっかり行うことは大切。とはいえ、飲み物のなかには、なんと飲みすぎると“虫歯の原因”や“歯を溶かしてしまう”ものがあるそうなのです! 今回は、海外の健康情報サイト『Prevention』や『body+soul』の記事を参考に、歯科医師が警告する歯に悪影響を及ぼす飲み物5つをお届けしたいと思います。 ■1:炭酸飲料 砂糖たっぷりの甘~いものだけでなく、ノンシュガーのタイプのものでも炭酸飲料は歯にとってよくありません。 『WooRis』の過去記事「ビールや炭酸飲料が歯を溶かす!? 意外と知らないカンタン対策法とは」でもお伝えしたとおり、炭酸飲料は酸性の飲み物なので、歯の表面のエナメル質を溶かすはたらきがあるといいます。 どうしても炭酸飲料を飲みたい場合には、ストローを使って、なるべく歯に炭酸を触れさせずに飲むようにしましょう。(ウォーターピック) ■2:白ワイン 赤ワインと白ワイン、どちらが歯に悪いかというと……? 歯に色がつきやすいのは赤ワインなのですが、歯を溶かしやすいのは酸性の強い白ワインとのことです。 ワインにはさまざまな健康上のメリットもあるといわれていますが、歯への影響を考えるとほどほどにしたほうがよさそうですね。 ■3:スポーツドリンク 体を動かしたあとの水分補給にぴったりなスポーツドリンク。しかし、これまた歯にとってよくない糖分と酸を多く含むので、飲みすぎは厳禁です! 特に、ランニングしながらスポーツドリンクを口に含むと、成分が口の中にひろがるので、より虫歯のリスクを高めてしまうおそれも。炭酸飲料の項目でも述べたように、なるべく歯に成分をふれさせないように気をつけて飲むほうがいいでしょう。 ■4:紅茶 紅茶の“タンニン”という成分には、歯の強化につながるフッ素が含まれているともいわれています。しかし一方で、タンニンは歯に付着する“黄ばみ”や“汚れ”の原因にもなるそうなんです。 特に、アールグレーやイングリッシュ・ブレックファストのような濃い味わいのものほど、汚れがつきやすいという研究結果もあるといいます。(歯科用エアーコンプレッサー) 紅茶系のものを飲みたい場合は、ハーブティーのような渋みの少ないものを選ぶほうが歯にとってはいいようです。 ■5:フルーツジュース フルーツの果肉部分には食物繊維をはじめさまざまな栄養分が含まれます。しかし、これを絞ってジュースにすると、歯を溶かす糖分や酸しか残らず肝心の栄養分はほとんど失われてしまうそうです! なんとなくヘルシーなイメージのあるフルーツジュースですが、飲み過ぎないように注意しましょう。 以上、歯科医が警告する“歯によくない飲み物5つ”をお届けしましたがいかがでしたか? いずれも絶対に飲んではいけないというわけではありませんが、飲み方には注意が必要です。また、飲んだあとにはしっかり歯を磨くことも忘れないようにしましょう。
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虫歯は事前に予測、1万8000人のデータから

「虫歯リスク評価(CRA)」と呼ばれる仕組みで、事前に虫歯がどれくらい発生するかを予測できるようだ。 事前評価のその後を調査 米国カリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究グループが、修復歯科学の国際的専門誌ジャーナル・オフ・デンティストリーで2015年2月27日に報告したもの。(マイクロモーター歯科) 2007年〜2012年の期間に、大学病院で口内検査と虫歯リスク評価を受けた成人で歯の残っている1万8000人のデータを収集。2013年6月30日の口内検査までの間に虫歯になった歯の数を調査した。2回目の口内検査を受けたのは約4500人。 虫歯リスク評価は、普段の生活習慣、虫歯予防の実施、歯科の診察の結果から、虫歯のリスクを点数にするものだ。今回の試験では、虫歯リスクを「低」「中」「高」「極高」の4段階に分けて浄化している。 リスク高い人は虫歯多く 結果、調査開始から2回目の口内検査の間に増えた虫歯の数は、カテゴリーが上がるにつれて増えると分かった。 低リスクは本、中本、高本、極高本。 新しく虫歯になった歯のある人の割合は、低リスク、中リスクではほぼ同じだったが、高リスクでは、30%近く多くなり、極高リスクでは約50%増加した。(歯科ハンドピース) 虫歯リスク評価は、将来の虫歯の予測に役に立つ可能性があると研究グループは説明。歯科の学会はリスクを測るための評価表を出している。役立てるよう研究グループは勧める。 いつの間にか虫歯になっていたと無自覚にならないよう利用価値もありそうだ。
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健康な歯には「金塊細菌」など、虫歯の歯との間に細菌の種類の明らかな差

虫歯の背景には、悪い口腔細菌の占拠が関係しているようだ。一方で、健康な歯には金塊を作ると知られているいわば「金塊細菌」などが多いようだ。 このたび歯の根元の虫歯の原因が検証された結果から、そんな事実が浮かび上がっている。 歯の根元にできる虫歯 中国、武漢大学のリウ・チェン氏らの研究グループが、オンライン科学誌であるプロスワン(PLoS One)誌において2015年2月6日に報告したものだ。 歯周病や歯肉炎などで歯肉が下がってくると歯の根元が見えてくる。ここにできる虫歯は、専門的には「根面う蝕(こんめんうしょく)」と呼ばれており、高齢者で特徴的な虫歯となっている。 研究グループは、虫歯のある21人を対象として、虫歯の場所と虫歯ではない場所の細菌の内容を分析。さらに21人の歯の健康な人の虫歯ではない場所の細菌の内容も分析して比べた。細菌の遺伝子を解析して種類を特定していった。 多様性の中身に差 結果として、歯の健康な人の虫歯ではない場所も虫歯の人の虫歯の場所も、細菌の多様性について大きな差はなかったが、存在する細菌の種類に差があった。(歯科用高圧蒸気滅菌器) 虫歯の人の虫歯ではない場所は中間的な状態だった。健康な人の虫歯ではない場所に近かった。 虫歯と最も関連性があった細菌は「プロピオニバクテリウム・アシディファシエンス」「ストレプトコッカス・ミュータンス」「オルセネラ・プロフューザ」「プレボテラ・マルチサッカリボラックス」「ラクトバチルス・クリスパタス」だった。ラクトバチルス・クリスパタスは善玉菌として見なされることもあるようで、必ずしも一般的に悪い細菌ばかりでもないようだ。 一方で、健康な人に関係していたのは、「デルフチア・アシドボランス」「バクテロイデス」「ラクノスピラセアエ」「プレボテラ・インターメディア」だった。 デルフチア・アシドボランスは有毒な金イオンを金塊に変える細菌として注目されている。 なかなか狙ってバランスを整えるのは容易とは言えないだろうが、口の中の細菌も気にすると良いのかもしれない。
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ドライマウス(口腔乾燥症)の原因と対処法

唾液の量が減って口の中が乾いた状態になるドライマウス。現在、日本でドライマウスを発症している人は推定800万人と言われています。口臭や舌の痛み、虫歯などを引き起こすドライマウスを防ぐために、どんなケアが必要なのでしょうか。 ドライマウスの原因 初期の段階では、口臭や口の中のネバつき、歯垢が増えるなどの症状が現れ、重度になると、舌の痛みで物が食べられない、さらに強い口臭に発展するケースがでてきます。ドライマウスには以下のような原因があります。 ストレスによる唾液分泌量の低下 加齢による唾液分泌量の低下 糖尿病、腎不全などの病気 風邪薬や血圧降下薬など、薬の副作用 口呼吸 シェーグレン症候群、自己免疫疾患 睡眠薬、精神安定剤、一部の抗アレルギー薬の長期服用 こういった要因でドライマウスを発症する患者は、中高年層の女性に多いと言われています。唾液腺などの外分泌腺はホルモンの影響を受けやすいため、女性ホルモンが減ってくる更年期の女性が発症しやすいのです。 ドライマウスのセルフケア ドライマウスは、日常生活の中でケアを心掛けることで、症状を和らげたり改善したりすることができます。 (1)唾液分泌体操、ツボ刺激療法 唾液の分泌を司る、唾液腺分泌体操や、唾液分泌を促す傍廉泉(ぼうれんせん)、耳宮(じきゅう)などのツボを刺激する事により、唾液の分泌が促進されます。(口腔内カメラ) (2)口の中を潤す こまめな水分補給を心がけましょう。糖分の入っていない飲み物がオススメです。また、飴をなめたりガムをかむことでも唾液の分泌を促すことができます。 (3)歯磨きはこまめに行う 唾液には歯や口の中の粘膜を守る働きがあり、ドライマウスで口が乾燥気味になると口の中が不潔になりがちです。口の中を清潔に保つためにこまめな歯磨き、うがいを心掛けましょう。 (4)食事中はよく噛んで食べることを心掛ける 噛む回数が減ると、唾液の分泌量が減少します。噛む回数を増やすことで唾液の分泌量は多くなるので、食事をするときは噛む回数を増やすことを意識しましょう。 (5)室内の乾燥を防ぎ、掃除や換気をこまめに行う 室内の乾燥やハウスダストなどのアレルギーが原因で鼻呼吸がしづらくなり、口呼吸が増えると口腔内が乾燥しやすくなります。部屋の湿度を保ち、掃除や換気も心掛けましょう。 (6)会話を活発にする 会話の中で笑ったり表情を豊かにすることで表情筋が活発になり、唾液腺が活発になる効果があります。歌ったりすることも効果的です。 ドライマウスのクリニック治療 ドライマウスの疑いがある場合は、歯科医院で相談してみましょう。診断の結果ドライマウスだった場合は、唾液とほぼ同じ成分のサラサラした液体「人工唾液」を口の中にスプレーしたり、保湿ジェルや夜間の口の乾燥を防ぐマウスピースなどを使用して治療していきます。(歯科医療機器) ドライマウスが気になる人は重度の症状に陥る前に、一度相談してみてはいかがでしょうか。
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歯茎が下がってきたら要チェック!歯科医が教える「歯磨きテク」3つ

そこで今回は、富山県小矢部市で『渡辺歯科医院』の院長を務める渡辺智良先生に、下がった歯茎 を戻す歯磨きテクを教えてもらいました。歯茎が下がる原因についても教えてもらったので、併せて参考にしてみてください。 ■1:歯垢による炎症で歯茎が下がっている場合 歯周炎とまでは行かなくても、歯肉炎で歯茎がはれてしまっている人はいませんか? 歯茎のはれ(歯肉炎)を放置していると、歯茎がやせて(下がって)しまうそう。 歯茎の炎症は歯垢(プラーク)の掃除が不十分なため起きているので、渡辺先生によれば、「歯と歯茎の境目のプラークをしっかり落とし、歯と歯茎の境目を中心に10~20往復、横にこすってください」とのこと。 「炎症がなくなれば、自然と歯茎は回復」するそうなので、炎症が出ている人は丁寧に歯と歯茎の境目を清掃してくださいね。放置していれば深い歯周ポケットができて、歯周炎になってしまうかも……。(口腔内カメラ) ■2:ブラッシングが強過ぎるために歯茎が下がっている場合 「歯と歯茎の境目の歯垢を落とさなければ駄目」と言っても、強過ぎるブラッシングはNG。歯並びなどの影響で歯茎の一部が他より薄くなっている場合もあるそうで、そうした弱い部位を強くブラッシングしてしまうと歯茎が下がってしまうとか……。 「どうしても力が入ってしまう」と言う人に渡辺先生は、「スタートとして、歯と歯茎の境目に歯ブラシを当て、横に往復せずに下から上、下から上と片道1方向で、ブラシを持ち上げるように磨いてください」とアドバイスをくれました。 歯茎を傷めない磨き方を続けているうちに、自然と歯茎は戻ってくるとのことです。一度自分のブラッシングが強過ぎるかどうか、かかりつけの歯科医師に見てもらうといいかもしれませんね。 ■3:歯並びが悪くて歯茎が下がっている場合 歯並びが悪くて、1本だけ列から飛び出した歯がありませんか? 八重歯などはその典型例ですが、実はそうした前に飛び出した歯の歯茎は、他よりも一般的に薄いので、注意せずに強く歯磨きをしているとやせてしまうそうです。 「ゴシゴシとこすらず、歯茎を傷付けないで磨いてください」と、渡辺先生。具体的な磨き方は、2番で紹介した下から上に一方向で磨く方法ですね。(歯科ホワイトニング機器) それでも歯茎が戻ってこない場合は、歯科矯正で出っ張った歯を列に戻したり、保険診療で歯茎の移植を行ったりする手もあるとか。どうしても気になる場合は、かかりつけの歯科医師に相談したいですね。 以上、下がった歯茎の原因と歯磨きテクをまとめましたが、いかがでしたか? 美しい笑顔のためにも、歯茎美人を目指してみてください。
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歯は鉄よりもずっと硬い?虫歯にならないための歯の基礎知識

物の硬さを量る単位として、硬さを10段階で表した「モース硬度※」というものがあります。人間の歯をモース硬度で表すと「7」で、これは水晶とほぼ同じ硬さです。 ※ひっかいたときの傷の付きにくさ 身近な物のモース硬度 モース硬度1:チョーク モース硬度2:岩塩、純金 モース硬度3:珊瑚 モース硬度4:鉄、真珠 モース硬度5:ガラス モース硬度6:オパール モース硬度7:人間の歯(エナメル質)、水晶 モース硬度8:エメラルド モース硬度9:ルビー、サファイヤ モース硬度10:ダイヤモンド 硬いものとして連想しやすい”鉄”のモース硬度が「4」ですので、いかに歯が硬くて傷が付きにくいのかがわかりますね。 正確にいうと、人間の歯の表面を覆っている「エナメル質」が硬く、人間の身体の中で一番硬い組織といわれています。 この「エナメル質]」の内側には、「象牙質]」があります。そして象牙質の内側には「歯髄]」と呼ばれる神経や血管の多く通ったやわらかい組織があり、硬いエナメル質が神経や血管のある歯の内部を保護する構造になっています。 この一見頑丈そうな歯のエナメル質ですが、実はとても弱いものがあります。それは、歯に穴を開けてしまう「虫歯」です。 歯垢の中にいる虫歯菌(ミュータンス菌)は、私たちが食べたり飲んだりしてお口に入った糖分を利用して「酸」をつくり、エナメル質を溶かします。(脱灰[だっかい]といいます)歯科用高圧蒸気滅菌器 この脱灰が続くと、どんどん歯が溶けて穴が広がってしまい、虫歯は歯の内部にある象牙質、そして神経がある歯髄まで破壊してしまうので、場合によっては、歯を抜かなければいけなくなります。 歯はお手入れが大事 鉄が水や酸素にさらされると錆びてもろくなるのと同じように、人間の歯(エナメル質)も、しっかり手入れをしないと虫歯によって簡単に穴が開いてしまいます。 日ごろからしっかりとした手入れをし、健康な歯で快適な食生活を送りましょう!
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若くして歯が抜けてしまうのはなぜ? めざせ!「8020(ハチマルニイマル)」

8020(ハチマルニイマル)運動をご存じでしょうか。厚生労働省と日本歯科医師会が、平成元年から推進している、「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動です。 20本以上の歯があれば、食生活に支障がなく、ほぼ満足することができると言われる、健康寿命の基本です。 ぜひ、8020を目指したいものですが、実際には、大人の虫歯は多いのです。しかも悪いことに、大人の虫歯は痛みがない間に進行しています。油断できない大人の虫歯。どうしてこんなことが起きるのでしょうか。 やっかいな大人の虫歯 虫歯は、細菌が糖を利用して酸を作り、歯質が軟らかくし歯を溶かして崩壊させていく病気です。痛みが出て食事が取れなくなったり、睡眠を妨げたりします。原因はプラーク(歯垢)で、プラークは細菌の塊です。 大人になると、虫歯で痛みが起こる経験はあまりありません。ですから、大人になると虫歯が減ると思っている人もいます。でも、大人でも虫歯になります。それも、やっかいなことに自覚症状がないままに進行してしまいまうのです。口腔内カメラ 通常、虫歯ができると、歯神経が刺激されて痛みを感ずるのですが、大人の虫歯は、神経を防御する新たな象牙質ができてしまい、痛みが神経に届かないまま、虫歯が進行している状態になっています。 大人の虫歯ができやすい部位は、歯茎が下がってきてエナメル質で覆われていない、歯の付け根部分です。 1本抜けると、次々と抜ける! 1本の虫歯から、次々と歯が抜けていってしまう場合があります。歯が1本抜けてしまうと、それを支えていた骨が溶けて無くなり、抜けた場所の周囲の歯も、ぐらついてしまって、次々と抜けてしまうからです。 2月11日(水)放送の『ためしてガッテン』では、まだ52歳なのに総入れ歯の方が紹介されていました。30歳で奥歯が1本抜けてから、毎年1本ペースで歯が抜けていき、総入れ歯になってしまったそうです。 上の歯が抜けると、対になっている下の歯は、スペースを埋めようと伸びてきます。さらに、周囲の歯も空いたスペースに向かって傾いて、歯並びが悪くなります。このように、かみ合わせが悪くなると、虫歯や歯周病を起こす環境になり、歯が抜けていくのです。 半年に一回歯の定期健診と、毎日セルフケア 歯が抜けないようにするためにも、半年に1回、歯医者さんへ行って健診してもらいましょう。また、1本抜けた場合、それを放置せず、すぐに処置してもらうこと。 さらに、自分で歯をみてセルフチェックをすることも大事です。虫歯になると歯の色が変わります。黒くくすんできます。 毎日の歯磨きも重要です。やり方は強く磨かないこと。鉛筆を持つように歯ブラシを持ち、歯の根元に歯ブラシを当てて、歯茎が白くならない程度の強さで、ソフトに磨きます。 入れ歯の場合 自分ではキチンと合っていて問題ないと思っていても、入れ歯がすり減っていて、歯肉に負担がかかり、ブヨブヨになっていることがあります。 安定剤をつけないと外れてしまう場合は、そもそもサイズが合っていない可能性があります。また、同じ入れ歯を長期間使用していると、ずれたり歯茎がやせてきたりします。 入れ歯の人でも、半年に1度は歯医者さんに行って、正しい噛み合わせになるようにメンテナンスしてもらう必要があります。
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あなたはどっち?虫歯に「なりやすい人」と「なりにくい人」の特徴

■虫歯になりやすい人となりにくい人がいる 虫歯がない健康な歯は、アンチエイジングの基本です。しかし、毎日の歯磨きを念入りに行うなど、かなり歯の健康に気を使っている方でも、虫歯になってしまう方が案外多いということをご存じでしょうか。 その反面、あまり歯には関心がなく、歯磨きもササッと短時間で終わらせているのに、全く虫歯にならない方も実は多いのです。 つまり、世の中には虫歯になりやすい人となりにくい人がいるのですが、いったいこの違いはなにが原因なのでしょうか。 ■虫歯のなりやすさには2つの原因が大きく関係している 虫歯のなりやすさ、なりにくさは、歯の強さなどの遺伝の影響も多少はあります。しかし、遺伝よりももっと大きな原因としてあげられるのが、唾液の量と質、そして噛み合わせのバランスです。 唾液は、お口の中を洗い流して虫歯菌や歯周病菌が増えないようにする作用や、菌を殺菌する作用、食後の酸性になったお口の中を中性に戻して、歯が溶けないようにする作用など、様々な働きをしています。 また、食事の時に酸によってわずかに溶かされた歯の最表層のエナメル質を再石灰化という作用によって元に戻す働きなどもしています。 ■唾液が少なくネバついていると虫歯になる ところが、唾液の量が少なくなり、ネバついてくると、まずお口の中が唾液で洗い流されなくなってしまいますので、虫歯菌や歯周病菌が増えてしまいます。そして、食後のお口の中が唾液でなかなか中和されないので、酸性状態が長時間続くことになります。するとエナメル質が酸によって溶かされる時間が長くなり、唾液による再石灰化が追い付かなくなってしまい、虫歯になってしまうわけです。 ■噛み合わせのバランスが悪いと虫歯になる 噛み合わせのバランスも虫歯のなりやすさに大きく関係しています。例えば、上下の前歯であまり噛んでいない方の場合、本来前歯で負担するはずの噛み合わせの力が奥歯に掛かってしまいます。 すると、通常よりも強い力が歯の表面に掛かりますので、エナメル質に細かいヒビ割れが生じ、そこから虫歯になってしまうのです。 つまり、奥歯に限らず、噛み合わせの力が通常よりも強く掛かる歯は虫歯のリスクが増えてしまうわけです。 ■噛み合わせのバランスと唾液の量が関係している場合も 唾液の量と噛み合わせのバランスは、一見、相互には関係していないように思われますが、実は噛み合わせのバランスが唾液の量を少なくする原因になっている場合があるのです。それは、上下の前歯が全く噛んでいない開口と呼ばれる状態です。 開口の方は、意識しないと上下の唇が閉じないため、常にお口が開いている状態になります。すると、必然的に口で呼吸することになりますので、お口の中が乾燥して唾液の量が減ってしまうドライマウスという状態になってしまうのです。歯科ホワイトニング機器 ■虫歯になりにくい人は噛み合わせが良くて唾液がサラサラ つまり、虫歯になりにくい人というのは、虫歯になりやすい人とは逆に、全ての歯の噛み合わせのバランスが良く、サラサラの唾液が沢山出ている人なのです。 ですので、もし、なんとなく奥歯だけに噛む力が掛かっているような気がしたり、唾液の量が少ないと感じるようなら、虫歯予防のためにも矯正治療などを検討する必要があるかもしれませんね。
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ドライマウスが急増中!口のネバツキを感じたらチェックしてみよう

口が乾いてしまうドライマウスの症状を訴える人が増えています。ドライマウスの原因は、主に唾液の減少によるものですが、もし「口の中がネバネバする」「頻繁に水を飲んでしまう」などの症状があったら、ドライマウスかもしれません。 こんな症状があったらドライマウスかもしれない ドライマウスの症状がある人は年々増加しており、日本でも3,000万人以上がドライマウスの潜在症状があると言われています。ドライマウスの症状があっても気づきにくいものですが、以下の項目が1つでも当てはまれば、ドライマウスになっている可能性があります。 口の中がネバネバする 口がネバついて、滑舌が悪くなってしまう 口臭がある 食べ物が飲みこみにくい 特に乾いた食べ物を食べるときは水を飲んでしまう 水をよく飲む 口の端が切れて痛い ドライマウスの原因はだ液の不足だった ドライマウスの原因は、だ液が不足してしまうこと。もちろん加齢によって自然にだ液が不足してくるということはありますが、まだ若いという方にもドライマウスの症状が増えているのは、食生活で固いものをよく噛んで食べることが少なくなり、だ液の分泌自体が少なくなってしまっていることが原因としてあげられます。(歯科用ルーペ) また、糖尿病や腎不全にかかっている人もドライマウスになりやすい傾向がありますし、ストレスや緊張で交感神経が優位になりっぱなしの人もドライマウスになりやすくなります。 ドライマウスが生活に及ぼす影響はこんなにある 単に口が乾いているだけだから、とドライマウスを放っておくと、さまざまな悪影響が生じてしまいます。だ液には、抗菌作用だけでなく、粘膜を保護したり消化を助ける機能もあるのです。たとえば、口の中で歯周病菌が繁殖してしまえば、虫歯や歯周病の原因になるばかりでなく、全身に飛び火して肺や心臓の病気、糖尿病を引き起こすことにもなりかねません。 ドライマウスの症状を軽減するにはどうすればいい? 口が乾くからと言って水分をたくさん摂ってもドライマウスは治りません。だ液の減少が原因なので、だ液を増やす必要があります。(歯髄電気診) そのためには、食事の時によく噛んで食べるのが効果的です。歯ごたえのあるものを多めに食べるようにして、ゆっくりと噛んでだ液の分泌を促しましょう。 梅干やお酢などの酸っぱいものを食べるのも効果的。酸っぱいものにはだ液の分泌を促す効果があるので、積極的に食べるようにしましょう。そしてリラックスすること。それでもドライマウスの症状が軽減しない時は、専門の医師に相談してみてください。
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カビに注意!入れ歯洗浄剤を毎日使ったほうがいい6つの理由

入れ歯の洗浄剤を使っていない方も多いのではないでしょうか。入れ歯の洗浄剤は入れ歯に付いている見えない細菌を殺菌してくれるのです。実は、入れ歯の洗浄剤を使わないと入れ歯や口の中にカビが発生し、口臭や歯茎の痛みの原因になるのです。カビは口だけでなく体にも悪い影響を及ぼします。今回は入れ歯洗浄剤を使ったほうがいい理由と入れ歯洗浄剤の使い方をお伝えします。ぜひ、参考にしてください。 1.入れ歯洗浄剤を毎日使ったほうがいい6つの理由 1−1.入れ歯にカビがでる shutterstock_215684896入れ歯洗浄剤を毎日使わないと入れ歯にカビが生えてきます。口の中は適度な温度と水分でカビが発生するには最適な環境で、お風呂場に似た状態です。入れ歯には人工の歯の凸凹や細かい傷があり、ブラシで磨いただけではカビを落とすことができないのです。そのため毎日入れ歯洗浄剤を使ってカビが生えてこないようにする必要があります。 1−2.口の中にカンジダ菌(カビ菌)が増える 口の中にはカンジダ菌(カビ菌)が常にいます。唾液の殺菌力によってカビ菌が増えるのを抑えています。入れ歯によって唾液の流れが悪くなったり、入れ歯にカビが生えていると、口の中でカビ菌が増えます。増えたカビ菌は歯茎に入り込み、歯茎や入れ歯の痛みの原因になります。 1−3.口臭がする 入れ歯を入れ歯洗浄剤できれいにしておかないと、口の中のヌルヌルした歯垢が入れ歯に付いて、発酵し口臭が出ます。入れ歯に付いた細菌は入れ歯を乾燥させてしまうと、落ちにくくなり徐々に増え、より口臭が強くなります。詳しくは「意外と知らない?口臭の本当の原因と適切な対処法」を参考にしてください。 1−4.入れ歯に歯石がつく 入れ歯を汚れたままにしておくと、歯と同じように入れ歯にも歯石が付きます。歯石によって入れ歯がざらつき、歯垢や汚れがつきやすくなり口臭の原因となります。 1−5.虫歯になる shutterstock_120486451残っている歯を磨いても入れ歯に細菌が付いていれば、歯に感染し、虫歯になります。特に入れ歯を使うと口の中の唾液の流れが悪くなり、歯の再生(再石灰化)がしにくくなります。そのため入れ歯をきれいにしておく必要があります。詳しくは「虫歯が増える!唾液が少ないことによって起こる9つの危険」を参考にしてください。 1−6.歯周病になりやすい 残っている歯は入れ歯に付いている細菌によって歯周病になります。歯が残っている場合、入れ歯のフックの土台として使います。歯は負担が過剰になっています。そこに入れ歯の細菌が入り込むと、歯は歯周病で揺れ始めてしまいます。残っている歯をできるだけ長く残すために、毎日入れ歯洗浄剤を使う必要があります。詳しくは「入れ歯が合わない方必見!奥歯のインプラントがもたらす10の効果」を参考にしてください。口腔洗浄器 2.入れ歯洗浄剤の使い方 2−1.入れ歯専用ブラシで汚れを落とす 表面に付いた歯垢は入れ歯洗浄剤では落とせません。入れ歯用ブラシで丁寧にこすり落とします。その際、歯磨き粉を使うと研磨剤で、入れ歯に傷が付いてしまい、細菌の住みかになってしまいます。食器洗い用の中性洗剤を使うと傷が付かずに汚れが落とせます。 2−2.入れ歯洗浄剤に浸ける shutterstock_178151276コップに水を張り、入れ歯洗浄剤を入れます。コップの水は入れ歯が完全に浸かるまで入れ、1時間以上浸けておいてください。夜寝る前に洗浄剤につけておけば、朝にはきれいになっています。 歯石になってしまうと入れ歯洗浄剤では落ちません。歯医者で入れ歯の歯石を落としてもらう必要があります。
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