「虫歯リスク評価(CRA)」と呼ばれる仕組みで、事前に虫歯がどれくらい発生するかを予測できるようだ。
事前評価のその後を調査
米国カリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究グループが、修復歯科学の国際的専門誌ジャーナル・オフ・デンティストリーで2015年2月27日に報告したもの。(マイクロモーター歯科)

2007年〜2012年の期間に、大学病院で口内検査と虫歯リスク評価を受けた成人で歯の残っている1万8000人のデータを収集。2013年6月30日の口内検査までの間に虫歯になった歯の数を調査した。2回目の口内検査を受けたのは約4500人。

虫歯リスク評価は、普段の生活習慣、虫歯予防の実施、歯科の診察の結果から、虫歯のリスクを点数にするものだ。今回の試験では、虫歯リスクを「低」「中」「高」「極高」の4段階に分けて浄化している。
リスク高い人は虫歯多く
結果、調査開始から2回目の口内検査の間に増えた虫歯の数は、カテゴリーが上がるにつれて増えると分かった。

低リスクは0.94本、中1.26本、高1.79本、極高3.26本。

新しく虫歯になった歯のある人の割合は、低リスク、中リスクではほぼ同じだったが、高リスクでは、30%近く多くなり、極高リスクでは約50%増加した。(歯科ハンドピース)

虫歯リスク評価は、将来の虫歯の予測に役に立つ可能性があると研究グループは説明。歯科の学会はリスクを測るための評価表を出している。役立てるよう研究グループは勧める。

いつの間にか虫歯になっていたと無自覚にならないよう利用価値もありそうだ。