口腔ケアスポンジは、口の中の粘膜を傷つけずにやさしく掃除できるアイテムです。口腔ケアスポンジの使い方と注意点についてみていきましょう。

口腔ケアスポンジとは

口腔ケアスポンジは柄のついたスポンジブラシで、スポンジ部分で汚れを取り除きます。スポンジを水でぬらして頬の内側や歯茎、上あごなど口の中の粘膜を傷つけずに掃除することができます。大きな汚れを取り除くのに使いやすく、口の中の掃除のほかにマッサージや保湿にも便利で、うがいのできない方やむせやすい方の口腔ケアにおすすめです。

口腔ケアスポンジには、さまざまな形状、硬さ、サイズなどがそろっており、価格帯も広いので口の状態に合ったものを選びましょう。

口腔ケアスポンジは繰り返し使える?

口腔ケアスポンジを繰り返し使うことはしないでください。水洗いして何度も使えそうですが、ケアのたびにスポンジに残った雑菌を口の中に戻しているのと同じです。ウイルスや感染症予防のため、1回の使用で捨てるようにします。もちろん、複数人での共有もしないでください。

口腔ケアスポンジの使い方

使い方の大まかな流れをみていきましょう。

(1)口腔ケアスポンジの準備

水やマウスウォッシュ(洗口液)で湿らせて、水分がしたたり落ちないように固めにしぼります。清掃している間は、こまめにスポンジを水洗いしながら使いますので、清潔を保つために水洗い用と湿らせ用のコップを別々に用意します。ウォーターピック

(2)口の中の清掃

口の中の汚れを、スポンジでなぞるようにして拭き取ります。食べカスによる誤嚥(※注1)を予防するため、口腔ケアスポンジは上あごから下あごへ、奥から手前へと動かすようにしましょう。スポンジの動かし方の一例としては、上の歯の外側を1往復、内側も同様に1往復したら、上あごの奥から手前に向かって数回やさしくなぞる方法がおすすめです。下の歯も同様に外側を1往復、内側を1往復します。

口腔ケアスポンジの性質や特徴を生かして、口の中の汚れをすみずみまで取り除くようにしましょう。