誤嚥性肺炎はどうして起こるのか

日本人の死因第3位であり、高齢者(85歳以上)では1位である肺炎。なんと高齢者の肺炎の約70%が誤嚥性肺炎だと言われています。その『誤嚥性肺炎』というのはどういったものなのか?
誤嚥は、本来食べ物は食道を経て胃に送り込まれるのですが、誤って気道に入ってしまい肺にまで送り込まれてしまうということです。この誤嚥は嚥下機能が落ちた高齢者だと起こる可能性が高くなってしまいます。
また、脳卒中や脳梗塞や麻痺などにより神経伝達物質が欠乏して嚥下などの神経活動が低下してしまい、知らない間に肺の中に流れ込んでしまうという不顕性誤嚥というのもあります。
その誤嚥によって細菌が肺の中に入ってしまい、細菌が増殖して肺炎を起こしてしまいます。それが『誤嚥性肺炎』です。

歯周病との因果関係はあるのか

肺の中に細菌が入ると肺炎を起こすのですが、その細菌は歯周病菌も含まれます。歯周病菌が原因で誤嚥性肺炎を引き起こす高齢者は多いようです。ある調査ではしっかりとした口腔ケアのされている高齢者と、そうで無い高齢者とでの肺炎の発症率は約2倍ほど違ってきます。歯科 口腔内カメラ

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口の中の衛生状態を良好に保つ事が、少しは肺炎リスクを低下させることになるようです。
歯周病とは関係無いですが、食後2時間は横にならないというのも胃液が逆流して起こる誤嚥性肺炎のリスクを低下させます。高齢者のかたは気をつけて下さい。