医療分野で活用されるメディカルアロマテラピーについて、ドクター監修の記事で詳しく解説します。自然治癒力を高める代替治療としてのメディカルアロマテラピーが取り入れられている分野もご紹介します。

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総合医療や代替医療という言葉をご存知でしょうか?

現在の日本で一般的な治療に用いられているのは西洋医学です。それを補完するための代替医療を組み合わせた治療を行うことを総合医療と言い、新たな医療体系として注目されています。総合医療では、治療だけでなく疾病の予防や健康増進に役立つ医療を目指しています。

代替医療とは、東洋医学の漢方や鍼灸などをはじめとする西洋医学以外の医療全般を指します。そのひとつとして、メディカルアロマテラピーが1990年頃から医療現場でとり入れられるようになってきたのです。

メディカルアロマテラピーとは
植物から抽出された精油を利用するメディカルアロマテラピーの特徴は、人間の身体に生まれながらに備わっている自然治癒力を高めることにあります。(マイクロモーター)

(1)発祥の地
メディカルアロマテラピーはフランスで発祥しました。日本や中国で漢方が民間療法として活用されてきたように、ヨーロッパでは昔からハーブがとても身近な存在で、人々の暮らしに寄り添ってきました。特にフランスやベルギーでは、医療として認められているメディカルアロマテラピーの活用が盛んで、1930年頃にはすでに体系化されていたのです。

(2)日本のアロマテラピー
一方イギリスでは、医療としてではなく植物の香りを利用したリラクゼーション効果を得るために用いられています。日本に最初に入ってきたのがこのイギリス式だったため、日本ではリラクゼーションの視点から利用されるアロマテラピーが主流になったのです。

(3)日本でのメディカルアロマテラピー
1990年代に入ると、心身に働きかけるアロマテラピー効果の高さを認めた人々の働きかけによって、日本でもアロマテラピーを医療現場で活用しようと協会が設立されはじめました。一般的なアロマテラピーはイギリス式、メディカルアロマテラピーはフランス式と区別すると分かりやすいでしょう。

メディカルアロマテラピーのアプローチ
薬品の投与や手術という医療手段のみに頼らず、穏やかに人間の治癒力を引き出すメディカルアロマテラピーは、さまざまな診療科目で活用されています。(オイルレスエアーコンプレッサー)