冬場は空気が乾燥するため、健康な人でものどや口の中が渇きがちになります。

高齢者では、さまざまな全身の病気や、飲んでいる薬の副作用などによっても、口が渇くことがあります。

口の渇きの副作用がある薬には、降圧剤、抗ヒスタミン剤、尿失禁治療薬、抗うつ薬、睡眠導入薬などです。

服用を中止するわけにはいかないことが多いので、口の乾燥を防ぐ対策をとりましょう。

●口の中の温度を下げる
口の中が熱く感じられるときは、氷や冷たい水を口に含むと温度が下がり、乾燥も防げます。

●室内の湿度を上げる
最適な湿度は40~60%。冬は暖房によっても乾燥しやすいので、加湿器を利用します。2時間に一度は窓を開け、新鮮な空気を入れ換えることも有効です。歯科ユニット

●マスクを着用する
高齢者は口の周りの筋力が弱まり、常に口を開けがちになるので、マスクを着用して乾燥を防ぎましょう。

●唇を保護する
唇の乾燥には、濡れたガーゼで覆ったり、リップクリームやワセリンを塗ったりして保護します。

●刺激のある食べ物を控える
塩分、香辛料、カフェインを含むコーヒー、紅茶、緑茶なども、摂り過ぎれば渇きの原因になります。