乳歯のことを英語では「milk teeth」という。なんとも愛らしい響きであるが、だが、その天使のような子どもたちの乳歯が生え変わる時、口の中で一体何が起こっているかを知る人はあまりいないのではないだろうか? 見ないですむなら、見なかったほうが良かったような――。

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■乳歯が抜ける前の”準備万端”な顎の骨

オーストラリアの子育て情報サイト「BellyBelly」によると、2歳~8歳の子どもたちの頭蓋骨をチェックすると、トンデモない光景を目撃することがわかった。

なんということだろう、まるでマシンガンの弾倉とでもいおうか。引き金を引いたら飛び出しそうな”準備万端感”がハンパないのだ。実に無駄なく、精密に人体が構成されていることがよく理解できる画像だが、それにしても生理的に受けつけない! これを見てゾッとする人も多いのではないだろうか。

歯科医や歯科衛生士さんたちは、こんなグロい写真を直視しながら日夜修練を積んでいるのだから、頭がさがる。

筆者の知人の検死官は、研修中に「ソーメン」がまったく食べられなくなったと言っていたが、歯科医療関係者も同様なのではないだろうか。聞くところによると、マイクロモーター歯科「肉」全般が食べられなくなるというらしい。

通常、乳歯は全部で20本あり、生後6カ月頃から生え始め、3歳頃までに生え揃う。その後、6歳頃から永久歯への生え変わりが始まり、最終的には12歳頃までに合計32本が生える。

そうした過程のなか、成長期の子どもたちは、その無邪気な笑顔の下で二段構えの歯並びをもっているということだ。

さらに余談になるが、筆者は人より歯の総数が少ない、いわゆる「すきっ歯」だ。しかもいい年をして、犬歯のあるべきポジションに、いまだ乳歯が2本残っている。おかげで”若く見える”というメリットはあるものの、子どもの頃はレントゲンを撮っても永久歯が写らなかったため、「自分は欠陥人間だ」と傷ついていた記憶がある。いくつになっても歯のトラブルは尽きないものだが、やはり歯の数は”多からず、少なからず”がよろしいようで。