歯列矯正治療の発展は、これまで歯に悩みを持つ方へ多くの希望をもたらしてきました。しかし、高額な金額を支払ったにも関わらず散々な結果、という事態を防ぐためにも、ご自身で知識をつけておくことも大切です。

そこで今回は、青山通り表参道歯科クリニックの歯科診療ユニット大多良俊光院長にお伺いしたお話をもとに、歯列矯正に失敗しないための情報をお届けいたします。

歯列矯正の失敗例
耳をふさぎたくなる事実かもしれませんが、世の中には歯列矯正の信じられないような失敗例が報告されています。

・診断の間違いによって間違った歯を抜かれた
・「通常の歯列矯正よりも早く治せる」とのうたい文句で治療を焦り、歯の根が解けて短くなった、または歯が抜けた
・最初の診断が足りず、治療終了後にオープンバイト(上下の歯が噛みあわない状態)になってしまった

これらは、すべて未然に防げた失敗です。ではこのような状態にならないために、どのように歯科医院を選べばいいのでしょうか?

失敗しないための矯正歯科選び
一つの目安として、日本矯正歯科学会の認定医・専門医の資格があります。歯科医師免許を持つドクターは、矯正も含め、歯科医学に関するあらゆる分野を治療することが許されています。しかし、現代は医学が細分化していることなどを考慮すると、日本矯正歯科学会の認定医・専門医は、その中でもより矯正に精通したドクターであると言えるでしょう。(抜歯鉗子)

ですが、当然ながら「資格を持っていればそれでいい」というわけではありません。日々進化し続ける医療現場の最新の情報を求めて常に勉強を怠らない方が最も理想的なドクターと言えるでしょう。

治療時に説明をしっかりしてくれる歯科医院を選びましょう。説明も少なく、患者が今何をされているのかわからない状態は避けてください。今の歯の状態から治療法をしっかりと納得するまで説明をしてくれる歯医者を選びましょう。(マイクロモーター歯科)