滅菌法で、乾熱滅菌っていうのと、高圧蒸気滅菌(オートクレーブ)っていうのがありますよね。

SUN®高圧蒸気滅菌器オートクレーブ 23L

それぞれ「乾熱滅菌できなくて、高圧蒸気滅菌するもの」、
「高圧蒸気滅菌できなくて、乾熱滅菌するもの」ってどうゆう基準で分けているんでしょうか??(^^;

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材質と滅菌後の仕上がり状況から選択する場合が多いと思います。

たとえば、液体培地や溶液、水などを滅菌する場合は、乾熱滅菌をしてしまうと、溶液は100度程度で蒸発してしまい、滅菌できず分量や濃度が狂ってしまいます。そのために、圧力を掛けられる蒸気によるオートクレーブ滅菌を主に選択します。オートクレーブでは逆に蒸気の凝縮水による増量が起きる場合がありますが、正確な濃度コントロールが必要な場合は滅菌後に再調整を行います。

また、ステンレスやガラス器具等で、
1.使用前に乾燥していることが特に望ましいもの
2.脱パイロジェン(エントトキシンの熱分解除去)が必要なものに関しては蒸気を使用する一般的なオートクレーブの温度と圧力では対応できませんので乾熱滅菌を使用します。

乾熱滅菌も温度と時間によりますが、樹脂製品などは熱可塑性があり、ダメージを受けやすいので主にオートクレーブ滅菌を利用します。