6月4日は“虫歯の日”ということをご存じでしたか? また、6月4日から10日は、“歯と口の健康週間”と言われています!
この時期、幼稚園や保育園では“歯科健診”が行われる時期で、検診で虫歯が見つかり、歯医者さんへ行く機会も増えると思います。
ところでつい最近、SMAPの香取慎吾さんが、歯のトラブルを放置したために、顔が変形してしまったのでは?という衝撃的なニュースがありましたよね。ママならば、わが子の顔や歯並びはとても心配なことだと思います。
今回はママ歯科医師である筆者が、小さな子どもでも気をつけたい“歯と口の健康”について解説します。

■歯と口の健康週間に見直すべきは「食事の時間」だった
まず、今の習慣を見直しましょう。毎日当たり前のように行っていることが、実は危険な習慣であったりします。
1歳頃になると、赤ちゃん用のおやつなどを食べる機会も増えてくると思います。甘いものを覚え始める時期でもありますよね。
しかし、そんな時期に危険なのは、“ダラダラ食べ・飲み”です。
子どもや家族が、時間を決めず、ダラダラずっと食べているなら、今すぐ改善しましょう。
おやつは10時や15時など時間を決め、1日1~2回にしましょう。水分補給は、水や麦茶などにしましょう。
子どもが大好きな甘いジュースは、食後や、おやつの時に一緒に口にするのがオススメです。

■ 大人の歯が生えてこなくなる!?「 乳歯の時期にケアが必要」な理由3つ

なぜ、小さな子どもの頃からのケアが必要なのでしょうか?
最近は、子どもの歯並びや虫歯への関心が高まり、赤ちゃんの頃から大切にケアされているママが増えているようです。
けれど、「乳歯ならどうせ抜けてしまうから……」というママは、危険です! ちゃんと“乳歯の時期”に、お口の中や癖などをケアしておかないと、後々トラブルが発生しやすいのです。

(1)永久歯が生えるスペースがなくなるから
虫歯や怪我などで、乳歯を早くに失うと、その下に控えている永久歯が、“将来生えるスペース”がなくなり、歯並びが悪くなってしまいます。
大人の歯は、一生もの。歯並びが悪いと、矯正をしたりもできますが、できれば避けたいですよね……。
もし、乳歯を抜歯することになったら、そのスペースを保つための装置がありますので、必要かどうか小児歯科で、早めに相談してみるのをオススメします。

(2)バランスよく噛めなくなるから
歯が痛いと、噛むことができませんよね。さらに、虫歯などで抜歯すると、その部分では噛めなくなってしまいます。
片方の顎でばかり噛んでいると、片方で噛む癖がついてしまい、いつも噛む側の歯ばかりがすり減ってしまったり、噛むときに働く筋肉のバランスが悪くなってしまいます。超音波スケーラー 家庭用

(3)「指しゃぶり」などの癖が歯並び・咬み合わせへ影響を与えるから
“指しゃぶり”をずっとしている、“おしゃぶり”をいつも使っている、舌を出す癖、口呼吸……のような要因で、歯並びや咬み合わせは、影響を受けると言われています。
そのまま様子を見ていていいのか、何かしらサポートが必要なのか、1度、小児歯科で相談すると安心ですよ。
癖は注意するよりも、子どもの好きな遊びに誘うというように、気持ちを別のところにそらすのがポイントです。

(4)「言葉の発音」が悪くなるから
早くに大事な前歯をむし歯で失うと、“言葉を覚える時期”に、うまく発音しづらくなります。
前歯は生後6ヵ月頃から生え始めるため、まだ歯磨き習慣がない場合も多く、虫歯になりやすいです。1本でも歯が生えたら、少しずつ歯磨きをスタートしましょう。

■痛くなったり、不安な時はすぐ歯医者さんに行きましょう

歯科健診で指摘され、歯医者さんへ行くのは、いいチャンス。
乳歯の虫歯は、永久歯に比べて進行が早く、子どもが痛がった時には、すでに神経まで達していることも! そうなると、本人も辛いですし、歯医者さんへ行く回数も増えてしまいます。
痛くなる前に行く、定期健診を受ける、が小さなお子さんの歯を守るポイントです。意外と、磨き残しや、その子の癖が見つかりますよ。
赤ちゃんの歯が生えてきたら、“歯医者さんデビュー”をしましょう。

いかがでしたか?
まだ入園前の小さな子どもは、定期健診などの機会がありませんよね。6月の“歯と口の健康週間”がいいチャンスです。
歯医者さんでは、ママの仕上げ磨きも教えてくれます。
まだ“歯医者さんデビュー”していないなら、この機会にぜひ、お口の中をチェックしてもらいましょう!