歯科矯正中は、歯磨きがしづらいため、どうしても歯垢がたまってしまいます。また、矯正によって、一時的に口が開きやすい状態となり、唾液が乾燥して口臭が起こりやすい状態になってしまいます。ここでは、歯科矯正によって口臭が起こる詳しい原因と予防法をご紹介します。

歯科矯正中に口臭が起こる原因

矯正中に口臭が起こる第一の原因は、やはり歯の磨き残しです。矯正装置の周りは、いくら念入りに磨いても、セルフケアには限界があり、磨き残しができてしまうことがあります。その磨き残しが何週間も残ると、口臭の原因になってしまいます。また、虫歯にもなりやすいので、やはり口臭の原因になります。

そのほか、矯正治療中は、矯正器具が歯茎や頬、唇などにあたって傷がつきやすくなり、口内炎を引き起こすことがよくあります。口内炎によって膿ができ、それが口臭の原因となることもあるのです。

さらに、矯正の内容によっては、一時的に口が閉じにくい状態となるケースがあり、それが続いてしまうと口内が乾燥し、唾液の流れが滞るため細菌が増えてしまい、口臭を招く場合があります。

歯科矯正中の口臭を予防するには

矯正中の口臭予防は、矯正装置の周辺をいかに清潔に保てるかが重要になってきます。口内に汚れがたまらないようにするため、朝、昼、晩、間食の計4回の食後は歯磨きしましょう。

とくに、就寝前の歯磨きはとても大切です。寝ている最中は唾液が減りますが、そこに食べかすや汚れが残った状態では、より口臭を発生しやすくなるので注意が必要です。また、器具につまりやすいようなスナック菓子などを食べた後にも、念入りな歯磨きをおすすめします。また、時間がなくて歯を磨けない場合は、洗口液やうがい液などでぶくぶくとうがいを行ってください。歯科診療ユニット

歯磨きをするときは、矯正中の専用歯ブラシやフロスを使うのもよいでしょう。毎日、歯磨きに神経を使うのが大変…という方は、電動歯ブラシをおすすめします。また、歯科でのケアも重要です。矯正中に行う歯のチェックの際、自分では磨きづらい場所の汚れをとってもらいましょう。専門的な口腔内の歯磨き方法の指導を受けておくとさらに理想的です。