子どもとのスキンシップを重視するため、あるいは子どもが泣き叫んで求めるために、なし崩し的に卒乳の時期を逃しているお母さんもいるかと思います。

しかし実は、乳歯が生えそろっている子どもに母乳を与え続けると、虫歯のリスクが高まるとご存じでしたか?

そこで今回は、子どもの卒乳時期と虫歯の関係についてお伝えします。

■卒乳の遅れは子どもの歯に悪影響

卒乳は、できるだけ乳歯の生えそろう前に行なってください。母乳には7パーセントほど、“乳糖”と呼ばれる糖分が含まれています。その糖分が虫歯菌のえさとなって、口の中の細菌が増え、乳歯の虫歯が増える可能性が高まるからです。

実際に虫歯と母乳の関係を調査した研究によると、2歳でも母乳を長期間飲んでいる乳幼児は、卒乳をした子どもと比べて虫歯が多いとわかっています。

■理想的な時期は、乳歯が多く出てくる前

乳歯が生えてくる時期は、子どもによってかなり異なります。生後3カ月ごろから最初の歯が生えてくる子どももいれば、1歳になってようやく1本目が生えてきたという子どももいます。

そのため、“生後1年できっかりと断乳をするべき”など、時期を明示できない難しさがあります。大まかな目安は、乳歯が多く出始める前です。そのころに自然と卒乳をさせていくスケジュールが、虫歯予防の点から言えば理想的とされています。

この日に断乳と区切るのではなく、子どもの成長と歯の生え方を見ながら、自然と卒乳できるように調整できると理想的です。

■寝かし付けながら、あるいは寝る前の授乳には注意

子どもが泣き叫ぶなど、卒乳が簡単ではない場合でも、寝かし付けながらの授乳や寝る直前・夜間の授乳には注意してください。

大人でも同じですが、夜間は唾液(だえき)の量が減るので、口の中が細菌にとって好ましい環境になります。口の中に母乳の糖分が残っていると、dentalzz虫歯菌に大量のえさを与える形になってしまいます。

以上、子どもの卒乳時期と虫歯の関係についてお伝えしましたが、いかがでしたか?

子どもの反応を見ながらつい許してしまう場合も多いとは思いますが、乳歯の生えそろった状態で母乳を与え続けると、虫歯のリスクが高まると改めて理解しておきましょう。

これから卒乳期を迎えるお母さんは、お父さんとも協力するなど、いろいろ工夫してみてくださいね。