歯肉炎はブラッシングで治します


歯肉炎の原因は細菌なので、細菌を取り除くこと(プラークコントロールといいます)が治療の主体になります.
細菌が除去できれば、歯肉の炎症は改善され、ばほ健全な歯周組織の回復が望めます.
プラークを除去するのに一番効果的なのはブラッシング(歯みがき)です.
歯周病治療のブラッシング・片山式ブラッシング法
私たちが行っている歯周病治療のためのブラッシング方法は片山式ブラッシング法です.歯科用高圧蒸気滅菌器

片山式ブラッシングは、通常行われているバス法、チャーターズ法などとはかなり異なったブラッシング方法です.

一番大きな違いは、その人の歯肉の炎症の程度や歯並びによって磨き方を変えていくということです.
同じ人でも、歯肉の炎症状態が改善していけば、その状態に合わせて歯ブラシとブラッシング方法を変えていきます.

片山式ブラッシングは細菌のコントロールを目的とした“突っ込み振るわせ磨き”と歯肉の賦活を目的とする“フォーンズ法”の2つの方法が基本形になります.
また、歯周組織の病態や部位、またその治療目的によって、歯ブラシの種類や方法を変えていきます.
突っ込み振るわせ磨き                            フォーンズ法
                                           
歯と歯の間に毛先を突っ込み、                 歯肉に刺激を与えるようにゴシゴシ磨きます

細かく振るわせます
歯肉の病状に合わせた歯みがきをする


歯周病治療の歯みがきは歯肉の状態によって歯ブラシの種類とブラッシング法を変えていきます.
歯肉の状態は治療開始から歯肉の炎症症状の消退(見かけの治癒)まで、その治癒過程はだいたい5段階に分けられます.各段階で使用する歯ブラシと方法を変えていきます.

歯周病治療歯みがきの三原則

痛くしない                     出血させない                 歯みがき粉を使わない
                 
片山式ブラッシング法を行うときに注意しなくてはならない点がいくつかあります.
特に、“痛くしない”、”出血させない”、”歯みがき剤を使わない”の3点が重要です.