■ 早めに抜いたほうがいい? それとも自然に抜けるのを待つ?
適正な歯の生えかわりの時期にグラグラになった乳歯は、自然と抜けることがほとんどです。しかし歯並びや噛み合わせの状態によっては、なかなか取れないことがありますよね。
長期間グラグラの乳歯を残していると歯垢(プラーク)がたまり、口の中が不潔になる原因となります。また、永久歯が生えてくるのを邪魔することもあります。歯科ユニット

乳歯がグラグラしているとき、どのように対処するのが正しいのでしょうか?医師に聞いてみました。

■ まずは歯科医師に相談しよう!
転倒などによる乳歯の打撲により、子どもの本来の生えかわりの時期よりも早く乳歯がグラグラしているケースがあります。

その場合は、乳歯であっても安静にして永久歯の準備が整う時期まで保存しておいた方がいいこともあります。まずは歯科医師に相談しましょう!

■ 自宅で抜く方法1:フロスを使って抜く
抜けてもいい時期のグラグラ乳歯でも血が止まりにくいことがあるので、基本的には歯科医院で行う方が安全です。それでも自宅で抜きたいという人は、試してみてください。

まずグラグラの歯の根元に、フロスまたは裁縫用の糸を巻きつけます。大きく深呼吸させて、息をはき始めた瞬間に、一気に引っ張ります。多少の出血がありますが、ガーゼやティッシュを傷に当てたまましっかり咬ませておくと、15分程度で止まります。

注意点:
ティッシュに血が付いたからとしょっちゅう交換すると、逆に血が止まりにくくなります。10分間は取らずに咬ませてください。口の中の傷は、血のゼリー状のものに覆われることで治ってくるので、血でできた黒い塊を取らないでください。傷に触ると出血がありますが、2~3日でおさまってきます。

■ 自宅で抜く方法2:歯を大きく揺らして抜く
グラグラしている乳歯を、歯がない方向にゆっくり、大きく揺らします。

歯医者で抜くのも怖いし、自然と抜けてほしいけれど気になって仕方がないという人にオススメです。一度では取れず数日かかることもありますが、大きく揺らしていくうちに外れていきます。

いずれにせよ、状況によって最適な処置は変わりますので、気になることがある際には、まずはかかりつけの歯科医院を受診するようにしてください。