白い口内炎とは?

口内炎には、いろいろな種類のものがありますが、白くなるものには、「アフタ性口内炎」「カンジダ性口内炎」「ニコチン性口内炎」などがあります。それぞれの口内炎の特徴をご紹介します。
アフタ性口内炎
アフタ性口内炎は、一般的にもっとも起こりやすい口内炎で、歯茎や舌、頬の内側などの粘膜に、2~10ミリ程度の円形や楕円形をした白い潰瘍ができ、その周りが赤く縁取られているのが特徴です。ストレスや疲れ、睡眠不足などによる免疫力の低下、ビタミン不足などによって、できやすいといわれていますが、原因がまたはっきりしていない部分もあります。
カンジダ性口内炎
カンジダ性口内炎は、白くてやわらかい苔のようなものが、頬の内側や上あご、舌などに点状や地図状に付着するのが特徴です。この白い苔は、ティッシュペーパーなどで拭えば、簡単に取れますが、取った後が赤く炎症を起こしたり、出血したりします。
カンジダ性口内炎は、カビ(真菌)の一種である「カンジダ菌」が、口の中の粘膜に増殖することで起こります。しかし、カンジダ菌は口腔内に棲息する常在菌の1つなので、通常ならある程度以上は増えることがありません。それでも、抗生物質を飲んでいたり、糖尿病や悪性腫瘍を患っていたり、乳幼児や高齢者、妊婦などで、抵抗力が弱まっていると、増殖して、口内炎を発症してしまうことがあるのです。

ニコチン性口内炎
ニコチン性口内炎は、口の粘膜、とくに上あごの粘膜が白く分厚くなるのが特徴で、場合によっては、白い粘膜に、赤い斑点が散在しているように見えることもあります。その名の通り、タバコを長期間にわたって、大量に吸っていることで発症します。
タバコの煙は、吸っている人が思っている以上に熱く乾燥しているので、口の中を乾燥させてしまい、口内炎をできやすい状態にしてしまいます。また、ニコチンはビタミンを破壊するので、一度ニコチン性口内炎になると、慢性化しやすく、がん化する恐れもあるので注意が必要です。