生涯歯医者、山内浩司です。今回は歯に悪い習慣ということでお話しさせていただきます。

皆さまもお口の中の歯や歯茎、吐き出される息が綺麗でいたいですよね。そのために多くの方が歯ブラシをはじめお口を清潔に保つ習慣を既にお持ちと思います。今では女性だけでなく男性もランチの後に歯を磨く行為がオフィスや各所でみられることでしょう。この様に口腔のみならず、健康に高い関心を持ち、ご自身で考えて行動をとることはとても良いことと思います。健康的で魅力のある方の習慣を真似てみるということもよいかもしれませんが、ご自身でご自身に合わせて考える、ということがとても重要だと私は思います。そこで、今回は虫歯や歯周病、悪いかみ合わせになってしまう原因から悪い習慣を考えてみましょう。

歯に悪い習慣その1

歯が悪くなる、の筆頭は虫歯でしょう。そもそも虫歯になぜなるのかご存知でしょうか。歯は身体の中で唯一骨のような硬組織が皮膚から突き出た組織です。主成分はリンとカルシウムからなる無機質です。この無機質は、アルカリ性と酸性でいう酸が強くなると歯の表面が溶け出すのです。歯が酸により溶けて形が変わることが虫歯なのです。その虫歯が深くなり、歯の内部の神経組織を刺激して虫歯の痛みが出てきます。よく虫歯菌、ミュータンス菌と呼ばれる細菌が虫歯を作るといいますが、実際はこの細菌が砂糖をはじめとする糖分を栄養として活動し、酸を産出します。その酸で歯が溶けだして虫歯になります。砂糖を含む甘いものを食べることが虫歯の原因なのです。

歯に悪い習慣その1、「砂糖など糖分を含む食品をとること。」

身も蓋もない、と思われたかもしれませんね。虫歯の好発部位は奥歯の噛み合わせる面の溝の中と、歯と歯の間です。歯ブラシではなかなか充分に清掃することが難しい場所ですね。そこで次です。
歯に悪い習慣その2

お口の中でとても重要なもの、虫歯を防ぐ意味で口腔清掃をしてくれて、リンやカルシウムの再石灰化を補助してくれて、歯茎や舌という口腔粘膜を湿潤に覆い安定にしてくれて、口臭を抑えてくれて、栄養消化にも関与するもの。お口の中の重要な免疫物質といえる、そうです、唾液です。この唾液が私たちのお口の中の安定に大いに寄与してくれています。最近では口渇、口腔乾燥症が話題に上ることも増えてきました。この唾液の分泌を阻害するもの、これを考えましょう。すぐに頭に浮かびそうなものとして、飲酒、喫煙がありますね。正解です。アルコールは唾液の生産を低下させ、喫煙は血管をも収縮させてしまうといわれています。また大きな要因として薬の副作用があります。そもそも薬は主作用以上に副作用が大きいものですが、日本では比較的廉価で薬が手に入るため経口剤を連用なさる方も多くいらっしゃいます。そのため副作用で唾液が減少している方が多く、口腔に関しては大いに免疫力、抵抗力を削がれ、口臭や口腔疾患の原因となっています。歯科機器通販

歯に悪い習慣その2、「飲酒、喫煙、薬の多用連用。」

就寝中は唾液の循環が劣る時間です。朝一の歯磨きは大変効果が高いのです。もうひとつ、お口の健康は全身の健康状態にとても影響を受けるということです。良好な口腔と全身状態は密接ですね。
歯に悪い習慣その3

さて、虫歯や歯周病、歯列不正、不正咬合、なってしまったらどうしましょう。もちろん適切に治しましょう。どこか一か所でも機能が劣る状態を放置していると、悪のスパイラルにはまることになります。例えばたった1歯の虫歯の痛みでも、そこをかばい他の箇所に多くの負担を偏らせればバランスがずれてきてしまいます。いつの間にか虫歯以上の大きな負荷がお口全体にかかり始めます。あまり進行してしまうと虫歯を削って埋めるだけの歯医者さんでは手に負えなくなってしまいます。口腔疾患は、細菌感染と力学要因の2つが大きな影響力を持っています。細菌感染は先述させていただきましたようにデンタルケアと自己免疫力の向上、悪習慣をやめることで糸口が見えます。力学的要因とは歯軋りや食いしばりに代表されるような過大な力が歯や歯茎・歯周組織、顎に負荷を与えることです。たった1歯から始まったアンバランスがこの力学的要因にて問題を惹起させることもあります。歯や歯列は生来持った骨格や生活習慣に合った状態に保つことが重要です。病気になったら治しましょう、ということです。

歯に悪い習慣その3、「歯が悪くなっても放ったらかし。」

しかし歯科治療の多くは不可逆的な行為です。削った歯の一部、抜いてしまった歯は代替えがきいても元には戻れません。歯科治療に関しては長く保てる状態まできちっとした治療計画をもって治療していただいてください。歯周病になってしまったらメンテナンスを定期的に、歯列が変わり噛み合わせがずれたなら全顎的に診査していただきましょう。
最後に

よくものを噛むことは消化を助け、良好な腸内環境を作るためにも重要です。良好な腸内環境がセロトニンやドーパミンとった幸せ物質を産出するのにとても大事といわれます。また、適度に噛む力は歯周組織や歯を刺激し免疫力が上がります。噛むことで脳に刺激し前頭葉がモチベーション向上、海馬がボケを予防するとも言われています。どうか悪い習慣を避け、健康な歯美しい口元で素敵で健康的な時間をお過ごしくださいませ。