Archives for June, 2016 - Page 5

【現役歯科医師に聞く】いい歯医者さんの選び方

歯科医師の山内と申します。四半世紀にわたり真剣にひとつの職業に徹してきた経験を生かして筆を執らせていただきます。私の主観も大いに入りますのでお読みぐるしいところはご容赦いただけると幸いです。 歯医者さんの探し方 さて、まず急なお痛みが出たときです。多くの方はこの状態から歯医者さんを探すことが多いのではないでしょうか。ご家族や周囲のご同僚などに聞いてみる、いわゆる近所の評判です。実際に通院なさった方からの生の声は参考にできそうですね。その医院の清潔感やスタッフの対応などにより印象は異なります。X線フィルム自動現像機ぜひ参考になさってみてください。清潔感を持ち気持ちの良い対応がいただける歯科医院はそれだけでも実力をうかがうことができます。ただし相性もあるでしょうし、実際の治療の方向性は別かもしれません。歯医者さんに求める欲求は人それぞれです。そこでやはり今の時代であればネットを通してその歯医者さんの特徴などを調べられてはいかがでしょうか。 あなたはどうしても他の患者さんにお口の話を聞かれたくなければ個室対応の歯科医院や完全予約制の歯医者さんを選択したほうがいいかもしれませんし、どうしても仕事終わりの遅い時間しか歯医者さんに行けないのであれば診療時間の遅い歯医者さんがいいことでしょう。それぞれの歯医者さんが患者様に合わせる努力として土日対応や、深夜対応の歯医者さんも都市部では増えてきています。私の見てきた歯医者さんたちもとても努力をなさっていらっしゃる先生方が多いです。ホームページやブログを通して情報提供を更新する努力を続けている先生も今はたくさんいらっしゃいます。参考になると思いますよ。 上手な歯医者さんの見分け方 <初見で見るポイント> そのうえで上手な歯医者さんの見分け方、皆様には重要ですね。まずはよく話を聞いてくれて、その後の検査項目などを的確にわかりやすく伝えてくれる先生。診断が的確で、納得の上診療に移行いただける先生。リラックスさせてくれて、なおかつあまり痛くなく主訴を取り除いてくださる先生。初見ではこんな感じでしょうか。 <患者の立場になって考えてくれる・選択肢が広い先生> そしてここからがさらに重要と思います。痛みが落ち着き、あるいはさしあたり噛んだりお食事したり就寝できたりおしゃべりしたりができるようになってから、つまりあなたが少しでも落ち着きを持った段階で色々とお話しくださる先生がいいと思います。痛くてどうしようもない時にやれこうしなきゃダメだとか、こんなにほっとくあんたが悪いなどと伝える歯医者さんは・・・ではないでしょうか。弱い立場の時には少しアンフェアですね。 原因を見極め、今後の課題と診療の選択肢を具体的に示し、その後のケアまでお話を聞いてみてください。きちっとした態度で理解しやすくお話しいただける先生で、選択肢が幅広い先生にいい歯医者さんが多いと考えます。患者様のことを思い、経営のことも考え、よく勉強なさっている先生がいいでしょう。やはり医療は日進月歩、あまりプアーでは最新の技術や器具を取り入れられません。 <噛み合わせがわかる歯医者さんがオススメ> さらにいうなら、口腔疾患の原因は虫歯菌や歯周病菌などのバクテリアや細菌だけではありません。噛む力が歯にひびをもたらしその隙間から虫歯になったり、強すぎる咬合力が歯周組織を破壊したりします。力のコントロールも重要なのです。歯ブラシやオーラルクリーニングも重要ですが、歯ぎしり(ブラキシズム)や噛み合わせについても注視し、的確な診断ができる歯医者さんがいいでしょう。意外と少ないんですよ、ここまでできる歯医者さん。 CTだけでなく、必要なときはセファロ分析や、顎機能検査(アキシオグラフやCADIAX)まである施設であればなおいいかもしれませんね。 まとめ なんて歯医者のくせに書いてしまいました。でもやはり大切なご自身の身体の一部。まして食事のスタート地点でありコミュニケーションの重要なツールである顎口腔系です。またどんな歯科治療もフェイストゥーフェイスです。あなたに合った素敵な歯医者さんに巡り合えることをお祈り申し上げます。
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抜歯した歯を使って歯科治療【歯科情報】

期待される新たな治療法 近年では、抜歯した歯(親知らずなど)を凍結保存しておき、歯科治療時の歯冠修復に使うという研究が進んでいるようです。現在までに色々なメーカーから素晴らしい歯科材料が開発されてきましたが、やはり『天然歯』の強度・機能性・審美性などの素晴らしさには敵いませんもんね。 この治療というのは、親知らずの治療や歯列矯正で抜歯鉗子抜いた歯を保存しておき、別の歯を虫歯や事故などによって失った場合に移植するという方法です。 親知らずの治療や歯列矯正で抜歯した際に、抜歯した直後に特殊な処理をして歯根膜を維持し、移植した後も噛み応えが高い確率で得られるようです。しかし一部では問題がある場合があるようです。 他の抜歯した歯の利用法としては、虫歯の治療で削った部分の型を取った後、保存していた歯がこれに合うように、まずはコンピューターで形成します。それを滅菌した後、歯科用接着剤で固定します。ちょっとこの治療方法は、個人的にはどうかなと思いますけど・・・わざわざ天然歯を使わなくても良いんじゃないかな? これまでに5本の歯の治療が行われていて、既に治療後2年以上経過した歯も、歯や歯肉に問題はなく良好な状態のようです。 現在の法律では、修復には自分の歯しか使えないけれど、他人の歯を用いる研究についても進めているようです。 僕は他人の歯は嫌ですね(汗)
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歯が痛い時ってどんな治療をするの?

ズキズキと痛む場合はもちろん、鈍い痛みであっても苦痛な歯の痛み。一刻も早く痛みを取りたいですよね。でも歯医者に行くのは何をされるか分からないし憂鬱・・。ここでは歯の痛みの原因別にどんな治療がなされるのかについておおまかなところを説明していきます。 歯痛の原因別にこんな治療が行われる ① 虫歯の場合 歯茎に麻酔をし、虫歯を削って取り除き詰め物をします。 ② 神経の炎症の場合 神経の炎症が起こると激烈な痛みを伴うことが多い為、いち早く神経を取り除く必要があります。 歯茎に麻酔をし、虫歯を取りつつ中の神経に達するまでで削りとり、炎症を起こしている神経を取り除きます。神経を取り除いた後は触ると過敏な症状が出るのでその症状がとれるまで綿の薬の交換を続け、落ち着いたら根充剤と呼ばれる最終的な薬を管の中に詰めます。そのあと詰め物またはかぶせ物の処置に入ります。 ③ 根の先端に膿がたまった場合 根の先端に溜まった膿の逃げ場がなく、圧が高まって痛みを出している状態です。 慢性炎症の場合は噛んで痛い、という症状が主に出ますが、急性炎症の場合は激烈な痛みを伴うことがよくあります。よって、膿を抜いていくための処置をします。歯の上の部分から穴を開け、根の管から膿がたまっている部分にアクセスして膿の通り道を作って根の管から排出させます。この状態では通常神経はすで処置済みで詰め物がしてあるか、壊死して神経の感覚は失われていますので麻酔は一般的には用いません。 また、溜まっている膿が歯茎の方まで来てしまって歯茎の腫れが見られる場合は、歯茎に麻酔をして切開をし、膿を出す処置をすることもあります。 その後、膿が抜け切るまで根の中の消毒を繰り返し、治まったらその後は根の中に最終的な薬を入れ、詰め物またはかぶせ物の処置に入ります。歯科 口腔内カメラ ④ 歯の破折の場合 歯が割れている程度によって処置内容が変わります。通常痛みを出している場合は神経の炎症を起こしていますので神経の治療と同様の治療を行います。もしも歯全体が割れてしまっている場合は抜歯が適応されます。 ⑤ 歯茎の急性炎症による痛みの場合 膿は溜まっていないが歯茎が赤く炎症をもって腫れている場合は消毒、 歯茎の下に大きく膿をもっている状態の場合、歯茎に麻酔をし、切開し膿を出します。 その後一般的には抗生剤の薬が処方され、炎症の治まり具合の経過を見ていきます。 ⑥ 噛み合わせの負担によっておこる痛みの場合 噛み合わせに異常な力がかかっている場合、その部分の噛み合わせを調整します。歯ぎしりが原因の場合はマウスピースを作製し、就寝時に歯ぎしりによる歯にかかる負担を軽減させます。 ⑦ 歯に物がはさまって起こる痛みの場合 はさまっているものを除去するのはもちろんですが、頻繁にはさまっているようならその原因を除去します。例えば、虫歯で穴が開いてそこにはさまる場合は虫歯の治療、詰め物やかぶせ物を入れた後で挟まるようになった場合はそれ自体に問題がありますので、作り直し。歯が歯周病でぐらついてはさまる場合は、ぐらつく歯同士を金属のかぶせ物でつないで固定する方法が取られたりします。…
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「歯槽膿漏」「歯周病」…歯茎のいろんな病気の症状

ちまたでよく聞く「歯槽膿漏」「歯周病」「歯周炎」「歯肉炎」など。どれも歯ぐきの病気であることは言葉を聞くと理解できますが、なんだかいろいろあってこんがらがってしまいますよね。それぞれの違いっていったい何なんでしょうか?ここではその違いについて、歯科医師・岸本 佐智先生による監修記事で説明します。 歯槽膿漏とか歯周病、何でいろいろ名前があるの? 歯周病は文字通り歯の周囲の病気のことです。 歯槽膿漏とは、歯を支えている歯槽骨から膿が漏れるという状態からきた名前であり、歯周病の重度の状態であるといえます。かつては歯周病のそのようなひどい状態を歯槽膿漏と呼んでいましたが、現在は専門家の間では歯槽膿漏の状態も「歯周病」とひとまとめで呼ぶようになってきました。歯科用高圧蒸気滅菌器 ただ「歯槽膿漏」の響きにはインパクトがありますので、一部では今も使われているようです。 歯周病は歯肉炎と歯周炎に分けることができます。 ■歯肉炎 20代以下の若い年齢層に多く、歯周病の初期の段階で、歯と歯ぐきの境目が炎症を起こして赤く腫れたり、出血しやすくなります。 この段階で炎症に気づいてきちんとブラッシングをするようにすれば健康な状態に戻ります。 ■歯周炎(歯槽膿漏) 30代以上に多く見られます。歯肉炎を放置しておくとさらに進行していき、歯を支えている歯槽骨がどんどん溶けていきます。 そうすると、歯と歯ぐきの間の溝が深くなっていき、そこに歯垢が入り込んでそれがさらに骨を破壊していくことになってしまいます。そして、いずれは歯がグラグラと揺れるようになったり、膿を出したり強い口臭を発生します。最後には骨が歯を支えられなくなり、歯は抜け落ちてしまいます。 重度の歯周病、歯槽膿漏になると起こる恐ろしいこと 歯周病(歯槽膿漏)は重度になると次のような症状を出します。 1.歯磨きで血、膿が出る 歯ぐきの炎症が強くなる為、出血しやすくなり歯ぐきの溝から膿が出てくるようになります。そのため口の中がネバネバしてきます。 2.歯ぐきが腫れる 歯ぐきの炎症により歯ぐきが腫れて触ると痛みが出ます。 3.歯と歯の間が広がって物がはさまる 歯を支えている骨が溶けてくるため、歯が移動しやすくなり物がはさまるようになります。 4.歯ぐきが下がって歯が長く見える 本来顎に埋まっている歯の根っこまで見えるようになり、歯が長く感じます。 5.痛くてかめない 骨でしっかり支えられなくなるので痛くて物をかめなくなってきます。 6.前歯が出っ歯になる 歯が動きやすくなるため、下の前歯の突き上げにより上の歯が出っ歯になることが多いです。 7.強い口臭を放つ 膿の臭いや、深い歯ぐきの溝に溜まった細菌のせいで強い口臭が出ます。 8.歯がしみる…
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固いものが噛みにくいのは病気のサイン!?歯科医院での治療法

固いものが噛みにくくなったら、食べ物が美味しく食べられなくなったり、固いものを食べるのが不安になったりと生活に支障が出てしまいます。固いものが食べにくくなったとき、歯科医院ではどのような処置をおこなうのでしょうか。歯科医院での治療法について、説明していきたいと思います。 固いものが食べにくくなる原因 前回、「固いものが食べにくくなる7つの原因」で説明しましたが、固いものが噛みづらくなったとき、 歯周病になっている むし歯になっている 歯が抜けてそのままになっている 入れ歯や詰め物、被せ物があっていない 歯並びに問題がある 顎関節症になっている 脳梗塞や脳卒中などの全身疾患がある などの原因が考えられます。 今回は、口の中に焦点を絞って治療法について説明していきたいと思います。 固いものが噛みにくいときの治療法 歯周病 歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎の隙間の深さを検査し、歯周ポケットが4mm以上の歯があるとき一般に歯周病と診断します。 基本治療 歯周病の治療では、歯磨き指導がまず行われ、そのあと、歯についた歯石を除去し、滑沢な歯の表面を作ることで歯周ポケットは改善していきます。 咬合性外傷とその処置 歯周ポケットが深いところでは、歯を支える骨が溶けてしまい、歯は動きます。それにより、噛んだ時に噛み合わせが変わり、強く当たってしまった歯では動揺が大きくなってしまいます。これを咬合性外傷といいます。咬合性外傷がおきると、さらに歯周ポケットが深くなり、動揺も大きくなる悪循環が起きるので、歯を削って噛み合わせを調整します。 むし歯 むし歯で穴が開いてしまっている歯の治療は、どのくらいむし歯が進行しているかによって変わります。 むし歯が神経まで進行していない場合 むし歯になっている部分(軟化象牙質)を取り除き、プラスチックや金属でできた詰め物や被せ物をします。 むし歯が神経まで進行している場合 むし歯が神経まで進行している場合、神経の処置が必要になります。神経を取り除き、神経が入っている管をきれいにした後、被せ物をしていきます。 欠損歯がある 歯が抜けたままになっていると、噛みにくくなるだけではなく、歯並びや噛み合わせも悪くなってしまいます。 欠損している歯がある場合、取り外し式の入れ歯やブリッジ(前後の歯を土台として削り、接着する固定式の入れ歯)、インプラント(歯を抜いた部分に人工の歯根を植え、その上に歯の形をした被せ物をかぶせたもの)という選択肢があります。 抜けてしまっている歯の場所や、周りの歯の状態、審美的な要因によって、どの治療が良いかが違います。抜けてしまっている歯がある場合は歯科医院でよく相談して、どのような治療法にするか決めてください。 入れ歯や詰め物、被せ物が合っていない…
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