Archives for April, 2016 - Page 2

親知らずが引き起こす最悪の結果とは?

親知らずから入り込んだ菌が心臓に到達する? 親知らずの炎症が胸や心臓にまで拡がる恐れも… 親知らずの痛みを放置し、歯の周囲に感染した細菌が、さらにその奥にある筋肉などの隙間に広がりながら顎の奥のほうまで伝わるという、最悪のケースを想定してみましょう。 1.親知らず周辺が腫れる まずはごく一般的に親知らずが痛くなる症状が現れます。 2.感染が顎の下に拡がる その症状が繰り返されたのち、だんだんと口もあけられないほど炎症がひどくなります。これは一般の親知らずの症状とまったく一緒です。 3.感染が喉周辺にまで拡がる生体情報モニタ 顎の下の部分が明らかに膨らみ、発熱や全身の倦怠感などがひどくなります。この時点で、病院で治療を行なったり、処方された薬を飲んでも症状がさらに進行してしまう場合は、一般の歯医者さんから「口腔外科」がある病院に紹介されて入院することもあります。 4.感染が心臓周辺にまで拡がる 一般的ではありませんが、可能性としては顎の下に拡がった感染がさらに喉の脇にまで進行するケースがあります。首を伝わり、胸の周辺に広がっていく。感染がここまで拡がると一刻を争う事態となります。胸にまで感染すると、一気に心臓周辺にまで広がるリスクがあるため、最悪の場合、死亡するケースも考えられます。首から下に感染が広がってしまった場合の死亡率はなんと20%以上とも言われているのです。 親知らずの痛みの原因は、「細菌感染」です。このため適切な時期に治療や抗生物質などの投与が行なわれれば、ここまで大きな問題になりません。しかし痛みや腫れがあるのを何度も我慢し、腫れがひどくなった段階でもなお治療を行わないでいると、危険リスクが高くなることを知っておかなければなりません。 「たかが親知らず、されど親知らず」ですね。 しかし、早めの治療が第一の親知らずでも、やはり歯を抜くことに抵抗感があり、可能ならば避けたいと考える人は少なくないようです。歯の安全を保ち、抜かないままで済ませるために知っておくべきことを次にご紹介します。
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むし歯にならない「正しい仕上げ磨き」とは?

子どもが1人で歯を磨けるようになるまで、子どもが歯磨きをしたあとに親が行う仕上げ磨き。むし歯にならないよう、親がきちんと磨いてあげることが大切です。そこで、正しい仕上げ磨きの方法について、小児歯科専門の歯科医院「アリスバンビーニ小児歯科」で理事長を務める丸山進一郎先生に伺いました。 ■口の中がよく見える姿勢、場所で毎食後、仕上げ磨き 「仕上げ磨きをする時は、姿勢、場所、タイミングが重要」と丸山先生。それぞれのポイントを紹介します。 ■子どもの頭を固定できる姿勢で 「親の膝の上に子どもの頭を乗せるように寝かせます。頭と体が安定し、口の中もよく見えるのでおすすめです。頭を固定しないと、歯を磨くときに力がかかって子どもが動いてしまい、口の中を傷つけてしまう場合があるので気をつけましょう。」 「1歳半から2歳半ぐらいまでは、平衡感覚をつかさどる三半規管の近くの脳細胞が盛んに発達するとき。仰向けに寝るのが不安定で、嫌がる子どもがいます。そのときは無理をせず、膝の上に座らせ、後ろから子どものあごを利き腕でない方の腕で支え、顔を少し上向きにしながら磨きましょう。」 ■口の中がよく見える明るい場所で 「口の中がよく見えるよう、昼間なら光がよく入る窓側、夜なら家の中で1番明るい場所を選びましょう。夜にしかしっかりと仕上げ磨きができない場合は、週に1度ほど、市販されている歯垢の染め出し剤を利用し、磨き残しがないかチェックしましょう。 ■できれば毎食後、夜寝る前は特にしっかりと 「食べたら磨く、という習慣を覚えてもらうためにも、食事やおやつの後は毎回歯磨きをするのが望ましいですね。特に、夜寝る前は必ずしっかりと仕上げ磨きを行って下さい。寝ている時は唾液の分泌量が少なくなるため、むし歯菌が繁殖しやすくなるためです。」 ■子どもが使う歯ブラシと仕上げ磨き用は分けよう 歯ブラシを選ぶ時には、子どもが自分で磨く歯ブラシと、仕上げ磨き用の歯ブラシは分けたほうが良いそうです。仕上げ磨き用はできるだけ頭の部分が小さくて、柄が長めで大人が持ちやすいものを選ぶと良いとか。ペンを持つようにして、反対側の手指で子どもの唇を軽くめくり、歯ブラシを動かしましょう。 では、仕上げ磨きをする時には、どのようなことに気を付ければいいのでしょうか。 「歯磨きの基本は、(1)歯ブラシの毛先を使う、(2)毛先の部分を歯の面に対して直角方向に当てる、(3)軽い力で小刻みに動かす、の3つ。むし歯の原因となる歯垢をより効果的に落とすためにも、磨く場所に合せて毛先の面を使い分けましょう。」 歯ブラシの毛先には名称があり、左右の両端を「わき」、ブラシの一番上の部分を「つま先」持ち手に近い方を「かかと」と呼ぶそう。 「歯並びや歯の形は人によって様々。歯ブラシの毛先の面を使い分けながら、歯の形、歯並びにあわせて磨きましょう。ゴシゴシと力を入れれば歯垢が落ちるわけではありません。歯ブラシの毛先が広がらない程度の軽い力で磨きましょう。」 それでは、具体的な磨き方を紹介します。 ■正しい仕上げ磨きの方法と、特に注意すべきポイントは? ■前歯は隣の歯との境目までしっかり磨く 「歯の中央部は毛先全体を使って磨きます。1本1本の歯の左右の端のほう、隣の 歯との境目あたりは磨きにくいので、右側部、左側部それぞれ『わき』を使い歯ブラシを立てた状態で1本ずつ磨いていきます 。磨きにくい歯の裏側は『かかと』を使い、1本ずつ磨きましょう。」 ■奥歯は表面の溝に磨き残しが多い 「奥歯は、歯の表面に溝や凹凸があり、磨き残しが多いところ。歯の面を奥側、中央、手前側に分けて磨きます。歯列と並行になるように歯ブラシを入れ、中央部は歯ブラシを少し傾けて毛先の『わき』を、手前側は『かかと』、奥側は『つま先』を使うと磨きやすいです。 」 ■小さなすき間の磨き残しはデンタルフロスで 「歯と歯の間など、歯磨きだけでは汚れが落ちにくい箇所があります。子ども用のデンタルフロス(糸ようじ)が市販されているので、歯磨き後に使用すると良いでしょう。歯と歯の間のすき間が狭い子どもはとくに習慣づけたいですね。」 ■歯磨き後のうがいもしっかり行って 「歯磨きが終わったら、うがいをしてばい菌の固まりを吐き出しましょう。ただし、うがいができない年齢の子どもは、しなくても問題はありません。」 ■乳歯が生え始めたら、歯磨きの習慣づけをスタート…
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MSYS、歯科医療用の試作モデル造形向け3Dプリンタを発売

丸紅情報システムズ(MSYS)は4月20日、ストラタシスの3Dプリンタにおいて、新たに歯科医療用の試作モデルを造形する専用機種のラインアップを拡充し、販売を開始すると発表した。 医療・歯科分野において3Dプリンタは、矯正用クリアライナーモデルやサージカルガイドの試作モデル、補綴用のクラウンやブリッジなどの医療機器製作を支援するため、個々の患者の歯型データ等から3Dプリンタで直接歯列モデルの試作モデルを造形するなどして活用されている。 同製品は、歯科医療を支援するためのモデル造形に特化しており、高精細な造形が可能なPolyjet(インクジェット)方式を採用。歯科医療の試作で使うためのモデルを、アクリル系樹脂で造形することができる。歯模型 造形サイズや対応材料種類が異なる「Objet500 Dental Selection」「Objet260 Dental Selection」「Objet Eden 260VS Dental Advantage」「Objet30 Dental Prime」「Objet30 OrthoDesk」の5機種がラインアップされており、「Objet500Dental Selection」および「Objet260 Dental Selection」ではカラー硬質樹脂、ラバーライク樹脂も使用可能(ただし、医薬品医療機器等法未認可)。
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毎日の歯磨きから得られるデータがつくる「歯周病が無くなる未来」

15gたらず機器を歯ブラシに装着すれば、歯磨きに関するデータが可視化される…。オーラルケアブランドG・U・Mを有するサンスターが発売したデヴァイスには、ヘルスケアの未来につながる戦略があった。 「毎日の歯磨きから得られるデータがつくる「歯周病が無くなる未来」」の写真・リンク付きの記事はこちら 毎日の睡眠、1日3回の食事。それらと同じように自らのカラダと向き合う機会がある。歯磨きだ。栄養を摂取し、人とのコミュニケーションも担う「お口」をケアすることは、カラダ全体のことを考える機会でもある。現に日本人成人の8割が罹患しているといわれる歯周病は、全身疾患との相互関係が指摘されている。 G・U・Mブランドで知られるサンスターが4月18日に発売したのは、歯磨きという行為をデジタルヘルスケアの領域に持ち込むデヴァイスG・U・M PLAY(ガム プレイ)。この小さな機器をいつもの歯ブラシに取り付けることで、加速度センサーによりブラッシングに関するさまざまなデータを収集できる。さらにはスマートフォンと連動したゲーミフィケーションにより、歯磨きという行為がより楽しくなる仕組みも実装されている。 G・U・M PLAY。加速度センサーと、Bluetoothを搭載することで、歯みがき動作をリアルタイムで数値化しスマートフォンに転送することを可能にした。 カラダ全体のヘルスケアを考えたときに、歯磨きという領域で何ができるのか。そんな思考の結果が今回のG・U・M PLAYだと、今回の開発を手がけたサンスターの松富信治は言う。歯周病を減らすための啓発活動が長らく実施されてきたオーラルケア業界では、ユーザーの歯周病に対する意識を向上させることが、大きな課題だった。 歯ブラシは1カ月に1回交換しなければ、汚れを除去する能力が落ちてしまうが、現在日本人が1年間で消費する歯ブラシの本数は平均すると本にしかならない。そんな現状を変えるべく、歯科ユニットユーザーとの新しいコミュニケーションを模索するなかで今回のプロダクトが生まれたのだという。 例えば、理想的といわれる歯磨きの時間は3分以上。ただ、この時間を歯磨きだけに集中して過ごすのは、なかなか難しい。それは嫌々歯磨きをすることが多い幼児であればなおさらだ。G・U・M PLAYを使えば、自分の歯磨きと連動するかたちで、ニュースを読んだり、楽器を演奏したり、ゲームをすることができる。スマホゲームに慣れ親しんだ子どもであれば、歯磨きを楽しみで仕方なくなるというわけだ(ゲームのやり過ぎ、つまり歯の磨き過ぎを防止する仕組みも実装されている)。 またこれまで、ユーザーレヴェルではデジタル化が進んでこなかったオーラルケアのR&Dにおいて、ブラッシングに関するデータ(例えば磨いた時間や、磨き残しの有無など)を入手できることは、大きな前進といえる。これまで、アンケートでしか確認できなかったユーザーの歯磨きに関するファクトが明らかになるからだ。 実際にプロジェクトを公表してから、多くの歯科医師からデータの活用についてサンスターに問い合わせがあった。歯医者で、G・U・M PLAYの記録したデータを提示するといった、医師と患者の新しいコミュニケーションツールとしての活用もサンスターの視野にはあるという。 松富によれば、これらのデータを活用・研究して、カラダ全体の健康と歯の関係をより前進させる試みが進行中だという。例えば、磨き残しの解析によって、虫歯になる前にその可能性を知らせる予防医学の観点からの活用も可能なのだ。 ヘルスケアという分野でR&Dを行うことを考えれば、データをどのように取得するかが、鍵になる。今回のプロジェクトが、従来の歯ブラシに装着するユーザーへの敷居が低いアドオン型であること、そして海外での活躍も多いクリエィティヴラボ・PARTYに世界への進出を前提としたブランディングイメージが託されていることを考えればサンスターがG・U・M PLAYに込めた意気込みが、おのずとわかる。「歯磨き」というデジタルヘルスケアのフィールドでも、ウェアラブル活動計でNike+FuelBandやFitbitが繰り広げているようなデータ争奪戦が始まろうとしているのかもしれない。 これまでのデジタルヘルスケア領域では比較的未開拓だった分野「歯磨き」。オーラルケアに50年以上取り組んできたサンスターによるプロジェクトは、「病気にならないカラダ」が当たり前になる未来への嚆矢となりそうだ。
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深く埋まった親知らず、今のうちに抜く?そっとしておく?

親知らずをすでに3本抜いたものの、最後の1本が非常に深く埋まっており抜歯が難しいといわれた男性。年を取るとますます抜くのがたいへんになるのではと心配しているようですが、実際のところどうするのがよいのでしょうか。 ■30代男性からの相談:「親知らずを抜く年齢について」 『親知らずが左下にあと1本残っています。残り3本は抜歯済みです。左下に関してはあまりにも深く埋まっており、以前数件歯科医院でも相談しましたが、難しいため抜歯しない方がいいと言われました。親知らずは年をとればとるほど抜くのが大変になったり、後遺症になる可能性もあると聞いたこともあるのですが、そのようなことはあるのでしょうか。もしあるのであれば早めに技術の高い歯科医院を探すなどしたほうがよいのでしょうか。(30代・男性)』抜歯鉗子 ■深く埋まった親知らずを抜くメリットとリスク 深く埋まった親知らずを抜くことで、歯並びへの影響や虫歯のリスクを回避できる一方、神経や血管を傷つける大きなリスクもあります。 『どんな治療にもメリットとデメリットがあり、メリットがデメリットを上回ると思われる場合に初めて実行されます。親知らずは確かに年を取るほど抜きにくくなりますが、あまりにも骨の奥深くに埋まっている親知らずは、抜く過程で血管や神経を傷つける恐れもあり、それこそ後遺症につながる可能性もあるため、あえて触らないという選択をすることも多いです。(歯科衛生士)』 『親知らずを抜かないデメリットは、歯並びが悪くなる可能性があることや、親知らずがきれいに生えてこないために、親知らずはもとより、その隣の奥歯までが歯磨きをしにくく虫歯になってしまうことなどがあります。歯並びはどうしようもないところがありますが、虫歯になるかどうかに関しては自分のブラッシング技術によるところです。歯医者に通って磨き残しのないブラッシング技術を習得することで虫歯を予防できます。(看護師)』 『親知らずの抜歯には確かにリスクが高いことがあります。とくに親知らずが歯茎から出ていなかったり、親知らずの向きが悪かったりするとリスクが高いようです。判断するのはご自分ですが、今の時点でとくに問題がないのであれば急いで抜歯する必要はないと思いますよ。(看護師) 』 ■最終的には本人の判断次第 抜くのも抜かないのもそれぞれのメリットとリスクを伴うため、最終的には本人次第ということに。十分な情報を得て主治医とよく相談の上、慎重に判断しましょう。 『決断するのがなかなか難しいところですね。すでに主治医からいろいろな説明を受けているようですので、どうするかというのは質問者さんご本人次第だと思います。(看護師)』 『歯科医師によって考え方には違いがありますし、患者さん本人の考えもありますので、どうしても気になるようでしたら、デンタルCTなどを完備している病院や大学病院の口腔外科を紹介してもらい、相談してみるとよいでしょう。(歯科衛生士)』 深く埋まった親知らずを抜くかどうかについては、それぞれにメリットとリスクが存在します。ただし抜くことによるリスクも小さくはありません。専門家と十分に相談の上、最終的には本人の判断次第ということになります。
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膿栓(臭い玉)の病院での除去治療

口臭が気になりだすと、日常生活にも支障が出てきてしまいます。口臭の原因はさまざまですが、そのなかでも意外と知られていないのが「膿栓」です。これは病気ではありませんが、誰もができる可能性があるものです。 膿栓(臭い玉)とは 膿栓は別名「臭い玉」とも呼ばれています。いかにも嫌な臭いを放ちそうな名前ですが、その名の通り、特有なくさい臭いを伴います。いったいどうしてこのようなものができてしまうのでしょうか。 (1)膿栓の原因 のどの奥には扁桃(口蓋扁桃/こうがいへんとう)というリンパ組織の塊があり、のどの粘膜に埋まっています。扁桃腺とも言われ、風邪をひいたときによく腫れる場所と言えばわかりやすいでしょうか。 扁桃には陰窩(いんか)という小さな穴がたくさんあり、体内にウイルスなどの異物を侵入させないように働いています。こういった働きから、陰窩の奥にはウイルスや細菌の死骸、または食べ物の残りカスが溜まっていきます。この集合体が「膿栓」なのです。 (2)膿栓の特徴 膿栓は細菌の残骸でもあるため、これを栄養源として口腔常在菌が増殖し、口臭の発生原因となる場合があります。見た目は大きく3~5mmほどのものもあり、白に近い色です。咳をした際などにのどから飛び出し、つぶすと強い悪臭を放ちます。 扁桃や陰窩は誰もがもっている組織ですから、個人差はあっても膿栓は誰にでもできる可能性があるものなのです。また膿栓は、直接身体に害を及ぼすことはありませんが、のどの奥の違和感や、口臭がずっと続くようであれば一度耳鼻咽喉科などを受診してみることをオススメします。 膿栓(臭い玉)の除去方法と注意点 膿栓は咽喉部にできるものなので、基本的には耳鼻咽喉科が専門となります。 主な治療方法は、吸引と陰窩の洗浄による除去です。 しかし、これはあくまでも一時的な処置になります。膿栓ができてしまうのは自然なことなので、できたらその都度除去をするなどして、対処していきましょう。 吸引や陰窩の洗浄を行う際の頻度としては、最初は週に2~3回、改善してきたら週に1回、その後は症状を感じたときのみ除去を行う、といった程度が目安となります。口腔内カメラ 注意 膿栓を自分で除去してしまう方もいますが、自己判断で取ることは、扁桃やそのほか粘膜を傷つけてしまう可能性があるので注意が必要です。また、治療時の嘔吐を避けるため、診療前は食事をしない方が良いでしょう。 日頃の歯磨きやうがいなども膿栓の蓄積を少なからず回避してくれます。デイリーケアの一貫として、歯磨き、うがいを意識して行ってみてください。
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歯科医が警告する「歯ブラシが不潔になる」NG保管法3つ

歯ブラシを使った後、どうしていますか? 普通にコップに戻しいたり、洗面台にある専用の歯ブラシ置き場に戻していたりと、いろいろな方がいるかと思います。 何か間違った保管方法をしたところで、命が危ないといったような話ではありません。ただ、実はちょっと注意しないと、何気ない悪習慣で歯ブラシが細菌まみれになってしまう恐れも……。 その数は1億個に達すると『WooRis』の過去記事「実は細菌が1億個!歯ブラシをものすごく不潔にするNG習慣6個」にもありました。 そこで今回は富山県の小矢部市で『渡辺歯科医院』の院長を務める渡辺智良先生に、歯ブラシのNGな管理&手入れ方法を教えてもらいました。 ■1:家族全員で歯ブラシを同じコップに入れている 最初のNGポイントは、家族全員の歯ブラシを1つの同じコップに入れておく管理方法。 「歯周病に感染している人が居れば、歯ブラシに歯周病菌が残っています。家族に歯周病を移してしまう恐れがありますので、感染予防をしてください」とのこと。オートクレーブ 特に、底に向けて歯ブラシの先端を入れると最悪の環境になるんだとか。十分に注意したいですね。 ■2:洗面台の鏡の裏に入れている 洗面台の鏡を開けると、裏に歯ブラシを引っ掛けておく専用の置き場が用意されているという家も少なくないと思います。 非常に便利ですし、見た目にも洗面台周りがすっきりとしますので利用している人も居るかと思います。しかし、渡辺先生によれば洗面台の裏も要注意だとか。 「洗面台の鏡の裏は通気性が悪いので、細菌が繁殖しやすいです。特に濡れている状態では細菌が繁殖しやすいので要注意です」とのこと。 その他、引き出しの中など通気性の悪い場所も全てNGですね。 どうしても洗面台の鏡の裏を使いたい場合は、使用後によく洗って乾かしてから収納するなど、工夫をしたいですね。 ■3:古い歯ブラシと新しい歯ブラシを一緒にしている 使い古した前の歯ブラシを、つい新しい歯ブラシと一緒に同じコップに入れたままにしていませんか? 「古い歯ブラシは細菌が付きやすくなります。その結果、雑菌の温床になってしまうおそれもあります」との話。 なんと雑菌の温床となった自分の古い歯ブラシのせいで、新しい歯ブラシまで菌まみれに……。古い歯ブラシは、どんどん捨ててしまってくださいね。 以上、歯ブラシが雑菌まみれになってしまうNG保管方法をまとめましたが、いかがでしたか? ちなみに「潔癖症の人は、赤ちゃんの哺乳瓶消毒でも使うミルトン(次亜塩素酸ナトリウム)を使ったり、家庭用紫外線滅菌機を使ったりしても効果的ですよ」と渡辺先生。 どうしても気になる人は、利用を検討してみてくださいね。
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歯磨きだけじゃ虫歯一直線!歯科衛生士が愛用「デンタルフロス」3選

虫歯や歯周病予防だけでなく、口臭対策のエチケットとして“デンタルフロス”を使う人が増えています。しかし、ドラッグストアで陳列されているたくさんの商品を見て、「どれを選んだらよいのかわからない」と言う方もいるはず。 そこで今回は歯科衛生士の筆者が愛用する、初心者にも扱いやすいデンタルフロスを3つご紹介します。 (写真右から)『リーチ デンタルフロス ワックス』、『オーラルケア フロアフロス』、『リーチ デントテープ ワックス』 ■1:『リーチ デンタルフロス ワックス』 「デンタルフロスといえばこれ」というほど、ドラッグストアなどで目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。こちらのフロスはワックス付きなので歯間に挿入しやすく、なおかつ頑丈で切れにくいのもポイント。デンタルフロスを初めて使うという方にもおすすめの商品です。 「でもデンタルフロスって苦手……」という方は、「歯科衛生士は見た!デンタルフロス苦手女子がやりがちなNG行為3つ」を参考にしてみてください。 ■2:『オーラルケア フロアフロス』 歯と歯の接する部分は歯ブラシでは絶対に磨ききれないため、デンタルフロスを使用しないと虫歯になるリスクが高まります。また、以前治療した歯と歯の間も一生安全というわけではありません。やはり清掃が行き届いていないと、再度虫歯になる可能性があります。歯科 口腔内カメラ こちらの『フロアフロス』はワックスだけでなく、虫歯予防に効果的な“フッ素”がデンタルフロスにコーティングされているというもの。ですので、歯と歯の間の虫歯予防に効果的です。 また、水分を含むと膨らむ性質をもっているので、歯周ポケットの中に挿入する際も痛みを感じることがなく、快適に使うことができます。 ■3:『リーチ デントテープ ワックス』 商品名が表す通り、“テープ”のように幅広であることが特徴。ワックスコーティングされているので、歯間にもスルスルと挿入させることが可能です。幅が広いぶん、広範囲を一気に清掃することができます。 幅広といっても歯間の広い“すきっ歯”専用の太いデンタルフロスというわけではなく、歯と歯肉の境目や、被せ物の接点なども効率よく清掃できます。もちろん歯の隙間が空いている方にもおすすめです。 以上、初心者にも使いやすい、歯科衛生士が愛用するデンタルフロスを3つ紹介しました。使い心地や操作性には個人差があります。かかりつけの歯科医院で、今の自分の口の中に合ったデンタルフロスや使い方について、アドバイスを受けてみることもおすすめですよ。
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40代なのに歯茎が下がり前歯がグラグラ…元に戻すには?

歳を重ねるごとに、歯周病など歯のトラブルを抱える人は増えてきます。毎日歯磨きをしているのに歯の状態が悪くなってしまう場合、いったいどのような原因が考えられるのでしょうか。 ■40代男性からの相談:「歯がグラグラ。口腔内のケアはしているのになぜ?」 『40歳を過ぎた頃から、歯茎が後退してきて前歯がぐらつくようになりました。毎日、朝晩としっかり歯磨きをして歯間ブラシも使っていますし、歯茎からの出血もなく口臭もありません。自分なりにしっかりとケアしているつもりですが、一向によくならず、このまますべての歯が抜けてしまうのかと心配です。まだ40代前半なので、入れ歯にしたくはありません。何が原因なのか、またどうすれば元の歯茎に戻るのでしょうか。(40代・男性)』 ■進行した歯周病の可能性 歯がグラグラしているということは、かなり進行した歯周病である可能性が高いようです。下がってしまった歯茎を元に戻すことは難しいのですが、これ以上悪化しないように予防することはできると、歯科衛生士さんは説明しています。 『歯に動揺が出ているということは、歯周病がかなり進んだ状態と考えられます。歯茎が下がっているだけではなく、歯を支える歯槽骨が溶けて失われていっているため、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。(歯科衛生士)』 『残念ながら、歯茎を元通りの高さまで戻すことは非常に困難ですが、食い止めることは十分に可能です。(歯科衛生士)』高圧蒸気滅菌器 ■自己流のケアでは不十分、歯科で診察を 歯周病の場合、毎日ブラッシングして歯間ブラシの使用などをしていても、それだけでは改善できないようです。歯科できちんと診察・治療をしてもらい、正しいケア方法についても教えてもらうとよいでしょう。 『歯周病の治療は、自分でしっかりケアすることはもちろん大切ですが、それだけではよくなりません。自分で行うセルフケアと、歯科医院で行うプロフェッショナルケアの両方が不可欠です。(歯科衛生士)』 『自己流のケアが今の病状に対し正しいとは限りませんので、できるだけ早く歯科医院を受診し、検査と治療、そしてセルフケアの指導を受けた方がよいでしょう。(歯科衛生士)』 『歯科医院では、歯と歯茎の隙間の深くに隠れた細菌と歯石の除去、消毒や投薬、ケースにより外科処置などが行われます。(歯科衛生士)』 歯茎の後退と歯のぐらつきから考えると、歯周病が進行している可能性があるようです。セルフケアだけでは改善は難しいため、早めに歯科医院を受診した方がよいでしょう。
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歯磨きと口腔内マッサージが同時に行える「キャンディ美容歯ブラシ」

健康と美容に効果のあるという「キャンディ美容歯ブラシ」が注目を集めている。同商品は、渡部歯科医院(愛媛県)の渡部英樹院長が考案し、クリエイトが製造・販売する歯ブラシ。 「キャンディ美容歯ブラシ」は、ヘッド部分にシリコン球状突起物を付けたことにより、歯磨きの際に口の内側から口腔内マッサージを行うことができる歯ブラシ。通常、唾液腺や咬筋マッサージは歯科医師指導内容をセルフケアで行う必要があり、長期継続することが困難であった。しかし、歯磨きとマッサージを同歯ブラシで一緒に行うことにより習慣化され、継続率を高めることが可能となる。 また、口腔内からのマッサージは主に手指により行われているため、衛生面で問題があり、爪により粘膜に傷が付く可能性も考えられる。同歯ブラシでは、ヘッドのボール部をマッサージに使用することで、衛生面や粘膜が傷つく心配がなく、手指消毒や爪切りの手間と時間も省くことができる。 同歯ブラシによって行える口腔内マッサージは、「唾液線マッサージ」「咬筋マッサージ」「ほうれい線マッサージ」「リップマッサージ」の4種類で、その他にもボール部があることによって開口訓練や口輪筋の運動を促す効果がある。例えば、唾液線マッサージは、頬部の唾液腺を刺激することにより唾液の分泌量増加を促し、免疫力UPによる老化防止作用、虫歯・歯周病・口臭の予防などが期待でき、ほうれい線マッサージでは、顔のむくみ・ゆがみ、ほうれい線などに対する美容効果が期待できるとのこと。 「キャンディ美容歯ブラシ」は、毛のかたさが「ふつう」「やわらかめ」の2種類、色は「ピンク」「ブルー」「オレンジ」の3種類が用意され、Amazonでのネット通販などから購入できる。価格は1本432円(税込)。
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