歯周病予防は歯磨きが重要 歯周病の最大の原因である「プラーク(歯垢)」は、水に溶けにくく、歯の表面に粘着する性質があるため、うがいをしただけでは取り除くことができません。このため、歯磨きでしっかりとプラークを取り除くことが歯周病の予防・改善の柱になります。 歯磨きの基本は力を入れ過ぎず、1本1本の歯をていねいに磨いていくこと。歯ブラシを持つときは、手をグーにして握りしめるよりも、鉛筆を持つように親指と人差し指、中指の3本の指で挟んだほうが力が入り過ぎないのでおすすめです。そして、磨き残しがないよう、「歯の表面→歯の裏側→噛み合わせの部分」などというように、自分なりの歯磨きのルートを決めたり、一番最初に磨きづらいところ(一般的には、歯ブラシを持つ手側の奥歯の裏側)からはじめるのもよいでしょう。 効果的な歯磨き方法 歯ブラシの動かし方にはいろいろな方法がありますが、プラークをきちんと取り除けるのであれば基本的にはどんな方法でも構いません。ここでは、歯周病の予防・改善に特に効果が高いといわれる「バス法」と「スクラッビング法」をご紹介します。 【バス法】 歯ブラシの毛先を、歯と歯茎の境界部分に約45度の角度で当て、1mmくらいの幅で小刻みに動かす磨き方です。この方法は歯と歯茎の境目のプラークを取り除くのに効果的です。ただし、力を入れて行うと歯肉を削ってしまうので、歯ブラシは鉛筆を持つ要領で軽く持つことが大切です。 【スクラッビング法】 歯ブラシの毛先が、歯の表面に対して直角になるように当て、左右に小刻みに動かす磨き方です。動かす幅は2〜3mmほどにし、1箇所につき20〜30回くらい行います。かたい歯ブラシでスクラッビング法を行うと、歯茎を傷つけてしまうので、ふつう〜やわらかめの歯ブラシを使いましょう。超音波クリーナー 激安 磨き残しに要注意 歯と歯茎の境目、歯並びが悪くて歯が重なっているところ、上下の歯が噛み合う部分の溝などは、プラークがつきやすい上に磨き残しが生じやすい場所です。磨き残しは歯周病の原因になるので、特にていねいにみがきましょう。 また、どんなにていねいに歯磨きをしても、歯と歯の間は歯ブラシが届きにくくプラークが残りがちです。歯磨きをしたあとにデンタルフロスで仕上げをする習慣をつけましょう。 このように、プラークを完全に取り除くためには、かなり時間をかけて念入りに歯を磨く必要があります。歯磨きは毎食後に行うことが理想ですが、毎回時間をかけるのが難しい方は1日1回、夜寝る前だけでも、時間をかけて、しっかりと歯を磨くようにして下さい。 歯磨きの選び方については「自宅でできる!歯周病の正しい治し方」をご覧ください。
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