Archives for 虫歯治療 - Page 3

痛みを伴わない虫歯の根管治療法が開発される

  虫歯の治療は大人になってもできれば避けたいものですが、虫歯が歯の根や神経まで進行してしまった場合、強い痛みを伴う「根管治療」が必要となります。そんな中、インド・ニューデリーの「All India Institute of Medical Sciences(AIIMS)」の歯科医であるNaseem Shah氏とAjay Logani氏が、従来の根管治療よりも安価で痛みのない虫歯の治療法を開発しました。 New 'painless' treatment to repair teeth - The Times of India AIIMSの教授たちによって開発された痛みのない根管治療法は「SealBio」と呼ばれており、患者自身の幹細胞を利用する技術で、米国特許商標庁に特許取得を申請中、オーストラリアではすでに特許を取得しています。 根管治療を行うには、厳しい練習や歯科的スキル・歯科医との臨床経験・根管を詰めるセメントに関する技術や知識など、さまざまな要素が求められますが、この技術が実用化されれば従来の根管治療を行う必要がなくなるとのこと。根管治療とは違う治療法であるSealBioでは、根管に患者自身の幹細胞を詰めることで組織障壁となって虫歯になった患部の再生を可能にします。(根管長測定器) 虫歯に侵された根管を幹細胞で満たすことで、数週間から数カ月かけて組織を徐々に修復。AIIMSの歯科医によると、SealBioの技術は従来の治療法で利用する設備を必要としないため、患者に痛みを感じさせないだけでなく、治療にかかるコストや時間も削減できるとのことです。 Shah氏はすでに複数の患者に対して臨床実験を成功させており、Kusuma生物学スクールの教授Seyed Hasnain氏は「この再生技術は、根管治療だけでなく歯科学全体の臨床的状況に影響を及ぼすかもしれない革新的な技術です」と話しています。
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口臭の原因は?・・・オーラルケアしていますか?

女性が歯磨きをする理由は、虫歯予防より口臭予防のためとさえいわれます。口臭って、自分のでも他人のでも、たしかに気になります。でも口臭を気にする人でも、その原因となると案外知らないもの。 あなたは「口臭の原因の9割はこれ」といわれるものが何か、知っていますか? じつは口臭は、歯や歯肉の健康状態と大きなかかわりがあります。それだけに口臭が気になるという人はもちろん、自分では気がついていない人も、オーラルケアの大切さを知っておきましょう。まず、あなたの「口臭の危険度」をチェック。 口臭について知っておきたいこと こんな時に口臭を感じやすい 口臭を気にしない人はいないでしょう。でも口臭って、強く感じるときと、そうでもないときがありませんか。それにはちゃんとした理由があるのです。 まず知っておきたいのは、だれにでも自然の口の臭いがあるということ。口のなかは湿気があって温度も高いため、食べカスなどがたまると雑菌がはびこり、臭いを発しやすい環境になっています。ふだんは唾液の抗菌作用によって、口臭もおさえられています。ところが起床時や空腹時には唾液の分泌量が減るため、いつもより口臭が強く感じられます。 仕事やプライベートで大切な人に会うというときにも、妙に口臭が気になることはありませんか。これも緊張によって唾液の分泌量が減ってしまうためなのです。また月経時や妊娠時には、ホルモンの作用によって口臭が強くなることもあります。 こうした口臭は一時的なものなので、歯磨きやマウスウオッシュ液、ブレスケア用品などで解消することができます。ガムを噛んだり、アメをなめたりすることでも、唾液の分泌をうながし、口臭が薄まります。 口臭の強さを知るには 自分の口臭をたしかめるとき、たいていの人は口の前に手を当ててハァーと息を吐き、鼻でかいでいるはずです。この方法だと、吐いた息がそのまま嗅覚を刺激するので、どうしても口臭を強く感じてしまいます。手についている匂いが混じってしまうこともあります。 自分の口臭を簡単に知るには、きれいなコップを用意しましょう。コップを水平に持ち、そのなかに軽く息を吐き、2~3秒置いてから鼻を近づけてみます。どうですか、臭いを感じますか。 もっと正確に知りたいなら、歯科でハリメーターやガスクロマトグラフィーといった機器によって、客観的に測定する方法もあります(2000円~5000円程度かかります)。歯科によって機器を備えていないところもあるので、事前に電話などで確認してください。 なっとくデータ 口臭を気にして歯科などを訪れる人の半数は、他人にはわからない程度のもの、つまり気にする必要のない程度の臭いだそうです。ところが最近「自臭症(自己臭症)」といって、口臭に神経過敏の人が増えています。話し相手が鼻に手をやっただけで自分の口臭のせいだと思い込んだり、子どもの頃に家族などから「口が臭い」と一度いわれたことを、大人になってもずっと気にしている人もいます。口臭というのは、自分で気にするほどには、他人にはわからないものです。ですから口臭過敏になる必要はありません。また、きちんとオーラルケアをしていれば、たいていの口臭は解消できます。まず、そのことを知っておきましょう。 口臭の原因の9割はこれ では口臭の原因となるのは、どんなことでしょうか。それには大別 すると、生理的口臭と病的口臭とがあります。 生理的口臭とは 自然な口の臭いのほかに、食べ物やタバコ、アルコールなどによって生じる臭いが生理的口臭です。食べ物のなかでも、口臭の原因となりやすいのはニンニクとネギ、ニラ、ラッキョウなど。とくにニンニクは腸から吸収された成分が血液中に入り、体中を回って肺から息として吐き出されるため、いつまでも臭いが残ります。またアルコールも本人にはわかりにくいのですが、強い臭いが漂います。 自分の口臭を感じたとき、ニンニクの入った料理やアルコールの影響歯科医療機器が残っていないかどうか、まず考えてみましょう。ニンニクやアルコールの臭い解消には、牛乳が効果的なので試してみてください。梅干やレモンにも、食べ物の臭いを薄める効果があります。もちろん歯磨きも忘れずに。 病的口臭とは 病的な口臭には、次のようなものがあります。 ● 口の病気"虫歯、歯周病、口内炎など。 ● 鼻やノドの病気"蓄膿症や扁桃炎、アデノイドなど。 ● 胃腸の病気"胃炎や胃拡張など。この関連で、舌に白いコケのようなもの(舌苔)が増え、それが臭いを発することがあります。舌苔をとる専門の用具もありますが、歯ブラシで軽くこするだけでも臭いはかなりとれます。 ● 呼吸器の病気"慢性気管支炎など。…
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歯周病 歯垢中の細菌が原因、歯磨きで除去を

今回は歯周病の予防について紹介します。歯周病は中高年からの病気と思われがちですが、小中学生の約4割、20代で約7割がかかっているとされ、子供から大人までの病気です。   歯周病は、歯と歯茎の隙間の歯周ポケットにたまった歯垢(プラーク=細菌の塊)中の細菌が出す毒素などで歯周組織に炎症が起こる病気です。炎症が歯茎だけにある状態を「歯肉炎」、炎症が進行して歯周組織の奥にまで広がり歯を支えている骨が破壊された状態を「歯周炎」と言い、最後には歯が抜け落ちてしまう場合もあります。 口の中だけの病気と思われがちですが、歯垢中の細菌や歯茎の炎症によって作られた物質が血中に入り込み、糖尿病や早産のリスクが高まるなど全身の健康も影響を及ぼすことが最近の研究で分かっています。 歯周病の直接の原因は歯垢なので、予防のためには毎日の歯磨きで歯周ポケットをきれいにすることが大切です。歯ブラシの毛先を歯と歯茎の境目に45度の角度で当て、5ミリ程度に細かく動かしながら軽い力で磨きましょう。先端が細く加工された超極細毛の歯ブラシは、歯周ポケットに毛先が届きやすいので効果的です。 歯磨き剤は、歯垢の中に潜む細菌を殺菌する成分に加え、歯茎の腫れや出血を抑えたり組織を修復したりするなど歯茎に作用する薬用成分が配合された製品がお勧めです。歯ブラシに加え、デンタルフロスや歯間ブラシなどの歯間清掃用具を使えば、より効果的に歯垢を除去できます。歯垢中の細菌は寝ている間に増殖しやすいので、就寝前には殺菌剤入りのデンタルリンスを使いましょう。(根管治療機器) 歯周病は生活習慣病の一つとも言われています。バランスの良い食事や十分な睡眠で抵抗力をつけることも大切です。タバコは歯周病のリスクを2~8倍に高めると言われています。歯茎の健康のためにも喫煙は控えましょう。 かかり始めは痛みも少なく気づきにくいものですが、歯肉炎の段階ならば、きちんと歯を磨くなどのセルフケアで改善できます。少なくとも1年に2~3回は定期的に歯科健診を受け、歯茎の状態をチェックしてもらいましょう。=次回は15日掲載予定
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根管が原因!治療した歯がうずく訳

時折、治療したはずの歯がむずがゆくなったり、再び痛みを生じることがある。時間とお金をかけて治療したのに、なぜこのようなことが起こるのか。海老沢歯科医院の院長・海老沢聡氏にお話を伺った。 「治療した歯が痛むと再治療に来られる方の多くは、歯の根っこ、つまり根管部分に問題があります。根管に潜んでいた菌が、風邪などが原因で再び増殖し、痛みを引き起こしているのです」 実は、根管治療の成功率は50%程度と言われている。というのも、歯の根っこにある菌をすべて取り除くことは難しく、残った菌は自らの体の免疫力でやっつけるしかない。ところが、風邪をひくなどして全身の抵抗力が弱まると、歯の根管に潜んでいた菌が再び増殖し、痛みを引き起こす。その結果、再治療が必要になるというワケだ。 ちなみに、同じ歯を治療する場合、治療費がかからないケースがあるという。 「銀歯などの被せ物(クラウン)は、多くの歯科医院で2年間の補償がついています。被せ物が取れたとか噛み合わせが合わないなどの問題が起きた場合、2年以内なら無料で再治療することができますよ」 補償が適用されるのは、あくまで“被せ物”だけ。歯に痛みを感じたら、やはりイチから治療し直すしかない。できるだけ再治療を避けるにはどんなところに気をつけたらいいだろう? 「完全に治したければ、早い段階で歯科にかかることですね。これしかありません。歯の痛みがひどくなってから歯科に行く人が多いのですがそれでは遅すぎます。時間が経つほど、治療の成功率もどんどん下がっていきますよ」 当然のことながら定期検診に行くことが虫歯根絶につながるという。虫歯ゼロは一日にしてならず。日々のケアを怠ることなかれ。 (中村未来/清談社) (R25編集部) ※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです ※一部のコラムを除き、web R25では図・表・写真付きのコラムを掲載しております
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歯科用根管長測定ファイルホルダー

歯科医院で、「神経を取る」とか「根の中の掃除」をすると言われた経験のある方が多くいらっしゃると思います。 う蝕(むし歯)が深い場合で、歯髄(神経)のところまで進行してしまった場合や、以前に神経を取ってここの再治療をする場合を、上のように言います。 この際、根の先端までキレイに治療し、最終的に根尖部まで綿密にお薬の充填をしなければなりません。ですから、根の長さを正確に把握することが必要です。 その時に使うのが「根管長測定器」という機器です。 高精度で根管長測定を行います。電気抵抗値を利用して測定するものですが、人種、年齢、歯種による差がほとんどなく、一定の値(Ω)をとるという性質を利用しています。 LEDスクリーンが、視覚的に根管ファイルの位置を示してくれます。 それまでは根を掃除する器具を挿入してX線写真で確認したりしていましたが、この機器を導入してからX線写真の撮影がかなり少なくなります。 根管内がドライでもウェットでも、バラツキが少なく、精確な測定ができます。 交差感染を避けるためのオートクレーブ部品。 前のプログラムデータを調整することにより、精度を保証するために自動検査回路を搭載。 人間工学に基づく設計で、移動できる便利なコンパクトタイプ。 高コントラストで、カラーの大型液晶カラーディスプレイの採用により、ファイルの位置を分かりやすく表示します。 ファイル挿入感覚とメータ表示が一致していますので、より使いやすく、精確にファイル位置を判別できます。またファイルの位置はアラーム音でも精確に判別できます。
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