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歯科医が教える。口内炎を早く治す方法

口内炎が上のくちびるの内側に大小合わせて4個もできている同僚は、話しをするのも痛くてつらいと、終日黙っていました。誰しも経験があるこのうっとうしい口の中の炎症、早く治す方法はあるのでしょうか。
歯学博士で口腔(こうくう)衛生・外科専門の江上一郎先生にお話を伺いました。
 
■唾(だ)液の分泌が減っているときにできる
 
口内炎ができる原因について江上先生は、次のように説明します。
「最も多いのは、食事中に頬(ほお)の内側や舌先をかんで傷つけ、そこが悪化して口内炎になった、という症状です。
小さな傷でも、皮膚(ひふ)粘膜の動きに伴ってだんだん広がって行き、やがて穴が開いたような傷口になります。炎症を起こし、腫(は)れると盛り上がってきて、さらに皮膚がその周囲に引っ張られてしまうという悪循環が起きます。ニキビや胃かいようができる仕組みと同じです」(歯科 口腔内カメラ)
 
ほおをかんでしまった場合でも、口内炎になるときとならないときがあります。それについて、江上先生はこう説明を加えます。
「傷ができると、口の中に無数にいる細菌がその傷に攻撃をかけますが、通常は、唾(だ)液が薬の役割を果たして細菌による炎症を防ごうとします。
 
ですが、疲れているとき、睡眠不足、風邪をひいている、ストレスがある、ホルモンバランスが乱れているときなどは唾液の分泌量が減っているので、その役割を果たしきれないわけです。それで口内炎になってしまいます。こうした炎症を『アフタ性口内炎』と呼びます」
 
■早期に、合成界面活性剤フリーの洗口液でうがいをする
 
「つまり、口内炎は体調が悪いときにできやすい」(江上先生)ということですが、では、話ができないぐらいに痛むときなどは、どう治療すればいいのでしょうか。
 
「あまりにひどい場合は、歯科医で消毒を受けるなどの方法があります。
一般的には唾液が減っていると自覚して休養することが一番ですが、そうも言っていられない場合、まずは、アルコールや合成界面活性剤が含まれていない洗口液(唾液を促すタイプを選ぶ)でうがいをし、口の中を清潔に保ってください。口内炎のでき始めに、食後と寝る前など1日に3~4回うがいすることで悪化を予防することができます。
ちょっと傷がついたな、と思ったときにすぐにうがいをしてください。早期発見、早期洗浄です。
 
ただし、アルコールや合成界面活性剤が含まれている洗口液や歯磨き剤は、唾液を除く、必要な常在菌を殺してしまうことがあるので、まったく逆効果です。使わないようにしましょう。
 
また、口内炎対策の飲み薬として知られるビタミンB2を主とした製剤の服用は、ビタミン不足が原因の場合は有効ですが、違う原因の場合は、当然ながら効果はありません。
 
塗り薬は実際には効果があるのですが、即効性を求めてしまうと効果が薄いように感じることがあります」(江上先生)
 
最後に江上先生は、こう付け加えます。
「口内炎が口の中に10個以上できて治らないなど、いつもと違うと感じた場合は放っておかずに、すぐにかかりつけ医を受診してください。口腔がんの可能性もあります」
 
口内炎は、疲労やストレスが蓄積している、免疫力が落ちていることのサインでもあるわけです。しつこくできる、なかなか治らないときは、早めに休むなど生活を見直す機会と考えるようにしましょう。

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